正司歌江の死去を悼む
昭和を代表する音曲漫才トリオ「かしまし娘」の正司歌江が1月19日、亡くなった。享年94歳。
正司歌江は1929年(昭4)生まれの北海道出身。妹の照枝、花江と「かしまし娘」を結成。56年から本格的に活動を開始し、流行歌や浪曲を取り入れた音曲漫才で人気を博した。ギターや三味線を弾きながら「うちら陽気なかしまし娘」のテーマソングと共に、全国的に親しまれた。
私は、女性はお笑いに向かないとかねがねから思っていて、実際に女性だけのコンビやグループで面白いと感じるのはいなかった。
唯一の例外は「かしまし娘」だった。
お笑いには女性であることを捨てることも必要とされるが、「かしまし娘」は同時に女性としての色気を失っていなかった。
3姉妹はとても仲良く見えていたが、お互い火花を散らすような激しさも有していた。
それを一つにまとめ上げていたのは正司歌江の統率力だったと思う。
大衆の厳しい目で揉まれ育てられた本物の芸だったので、あれ程の人気を長期間保つことができたのだろう。
ご冥福を祈る。
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