あの発言は麻生太郎による上川大臣へのヨイショだ
自民党の麻生副総裁が1月28日の講演で、上川外務大臣について「おばさん」呼ばわりをしたり、「美しい方とは言わんけれども」と容姿を揶揄する発言があったことが問題視された。
また、この件で当の上川が反発の意思を示さなかったことも指摘されている。
講演の中で麻生が上川に触れた個所は、以下の通りだ。
今の外務大臣はカミムラ陽子。女性ですよ。女性が日本の外務大臣になった例は過去にない、と思います。 しかし、このカミムラ陽子は、大したもんだぜ、これは。俺たちから見てても。「ほー、このおばさんやるね」と思いながら、こないだニューヨークへあったけども、少なくとも、そんなに美しい方とは言わんけれども、間違いなく堂々と話をして、英語ももちろんきちっと話をし、自分で予約から何から、外交官の手を借りながら「ああ、私がやるからいい」、自分でどんどん、会うべき人たちは自分で予約を取っちゃう。そして「会うべきだ」、バッ。1週間の間にニューヨーク国連の総会の後、バタバタっとやってのけたのを見て、「はー、これは大したもんだ」、つくづく思いました。あんなことできた外務大臣、今までいません。
発言で麻生は上川(カミムラと名前を間違えているが)を褒め上げている。最大限持ち上げているのだ。
上川が抗議したり反発したりしなかったのは当然だ。
相手を褒める際に、相手のちょっとした弱点や小さな失敗のエピソードを挟むことにより、褒め上げがより効果的になることがある。
実際にこの発言により上川はイメージアップし、女性総理候補のトップに立っている。
結局、世間は麻生の思惑通りになっているということだ。
麻生太郎はイケスカナイ男だが、バカではない。
こういう人物の「失言」をとり上げる場合は、もう一歩奥にある狙いを見ておかねばなるまい。
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