春風亭小柳枝の死去
また好きな落語家が一人亡くなってしまった。
春風亭小柳枝(9代目)が、1月31日老衰のため死去した。88歳だった。
航空写真測量の会社でサラリーマンとして10年余り勤務し、新劇の俳優を目指したこともある異色の経歴の持ち主だが、落語では本格的な古典を演じていた。
芸風は最初の師匠である四代目春風亭柳好に似て、大きな声を出さずに喋る地味なタイプだったが、ジワリと心に響くような芸だった。
顔に残る傷は、包丁で襲われた時に犯人を取り押さえた際に負ったものだった。
また、芸協のハワイアン・バンドのメンバーでもあった。
『青菜』は、今でもこの人がベストだと思っている。
ご冥福を祈る。
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「ときそば」を聴いたことがあります。
背の高い、立派な風貌でした。とても残念です。
投稿: 福 | 2024/02/10 06:39
福さん
日頃も和服で通す、昔ながらの噺家でした。
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投稿: home-9 | 2024/02/10 06:57