有難や!有難や!「アリマタヤのヨセフ」
腎不全の入院が終わったと思ったら、今度はS状結腸が捻じれて救急で内視鏡手術のため又入院。
いい加減イヤになる。
こういう時は神頼みで、今回も聖書の中から脇役ともいうべき人物をとりあげた。
名前は「アリマタヤのヨセフ」。
エルサレム観光で現地ガイドから説明があって名前を知ったのだが、キリスト教が巨大な教団になるのは、この人の貢献が大だと思った。
どんな功績かというと、架刑に処せらたキリストの遺体を引き取った人物だ。
本来なら、キリストの遺体は他の死刑囚と一緒に穴倉に投げ込まれるところを、この地方の総督ピラトに願い出て遺体を引き取ったのだ。
ピラトはキリストの処刑を命じた人物であり、その人を説得したのだからアリマタヤのヨセフは身分の高い人だったのだろう。
キリストの支持者でもあった。
議員だったという説もある。
キリストの遺体は女性たち(その中にマグダラのマリアがいた)によって清拭され、香油を塗られて、墓に納められた。
墓は横穴式の洞窟で、手前に大きな岩を置いて蓋にしていた。
後日女性たちが墓を訪れると墓の中が空になっていて、キリストの復活を知ることになる。
こうして見ていくと、もしキリストが他の死刑囚と一緒に穴に投げ込まれていたら、復活が出来なかったかも知れないと思うのだ。
アリマタヤのヨセフの功績は大だ。
有難やのヨセフである。
もう一つ、これは聖書には書かれていないが、当時の十字架刑では最後に囚人の足を折って、耐え難い苦しみの中で死んでゆくという処刑方がおこなわれていた。
アリマタヤのヨセフは、キリストの苦しみを和らげようとして、槍で絶命させる方法にしたという。
アリマタヤのヨセフの一連の行動は、最高権力者の方針を逆らうもので、かなりの勇気が必要だったろう。
それに対して12人の使徒はどぅなのか。
キリストの処刑に抵抗するどころか、処刑の時は誰一人として姿を見せなかった。
遺体の収容にも立ち会わなかった。
彼らに忠誠心を感じないのは、信者じゃないからか。
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