「九ちゃん(坂本九)」に会いたい
1985年8月12日(月)の夕方、私は深川・門前仲町の居酒屋で同僚と飲んでいた。
店の奥のTVに突然「東京から大阪に向かっていた日航機との交信が途絶え、機体は行方不明」というテロップが流れた。
私は即座に飲み代を払い、自宅に向かった。お盆の時期の東京ー大阪の便ならもしかして知人や関係者が搭乗しているかも知れないと思ったからだ。
その日は深夜までTV画面に見入っていた。
報道は次第に日航機が遭難したとの事実が伝えられ、搭乗者名簿が公表された。
知った人の名は確認されなかったが、「坂本久」のを見たとき、これはもしかして「九ちゃん」じゃないかと胸騒ぎした。
その後の報道で坂本九本人であることと、死亡が伝えられた。胸の中にポッカリ穴が開いた、そんな心境だった。
九ちゃんは私より3つ年上だが、彼の全盛期と私の青春期は重なっている。
ダニー飯田とパラダイスキング(パラキン)から独立し、ソロ活動を開始して次々とヒットを飛ばしていた。
TVで九ちゃんを見ない日が無かったような人気者だった。
歌手に限らず俳優や司会者と、日本には数少ないエンターテインメントの芸人となることが期待されていた。
坂本九の死は日本の芸能界にとっても大きな損失だった。
最近になって青山透子氏がこの日航機事故に対する様々な疑惑をとり上げて話題になっているが、政府やJALが真相に向き合っていくことが事故の遭難者への供養になると思う。
坂本九の数々のヒット曲から、私が選んだTOP10を以下に順不同で紹介する。
・上を向いて歩こう
・戦場に陽は落ちて
・一人ぼっちの二人
・あの娘の名前はなんてんかな
・見上げてごらん夜の星を
・明日があるさ
・幸せなら手をたたこう
・サヨナラ東京
・九ちゃん音頭
・レットキス(ジェンカ)
「戦場に陽は落ちて」は九ちゃんには珍しい反戦歌
「レットキス(ジェンカ)」は縦列になって踊った
最後は「九ちゃん音頭」で締め
とかくこの世はままならぬ
愚痴はよそうぜ 歌でも歌おう
それがね それが浮世と云うものさ
キタサ ホイサッサ
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中学校の映画観賞会で「見上げてごらん夜の星を」を観ました。
体育館でざわつきながら・・・
伴淳さんが老いたる生徒役で出たことを憶えています。
この曲はジャズドラマーの森山威男もCD化しています。
美しいメロディですね。
投稿: 福 | 2024/05/03 06:46
福さん
私はミュージカル化した舞台を見ました。良かったですよ。
投稿: home-9 | 2024/05/03 07:51