我が青春の愛読書(下)
高校生になった頃というのは誰もがそうだと思うが、人生の生き方に悩む時期だ。
読書も、その答えのヒントとなる様な書籍に向かう様になる。
高一になって、最初に大河小説それも戦争に関係した作品を選んだ。
・トルストイ「戦争と平和」
・ショーロホフ「静かなドン」
・マルタン・デュ・ガール 「チボー家の人々」
この中で最も心に響いたのは「チボー家の人々」で、主人公の一人であるジャックの真っ直ぐな生き方に魅かれ、自分もそういう人生を歩もうと決意した。
・オストロフスキー「鋼鉄はいかに鍛えられたか」
その「青さ」が、その後の人生に良い面があった反面、周囲の人との摩擦を生むことになる。
推理小説を読み始めたが、松本清張のいわゆる社会派推理小説から、次第にノンフィクション作品に興味が移る。
・松本清張「昭和史発掘」「日本の黒い霧」
黒い霧シリーズでは、米国占領下の日本が置かれていた状況がよく分かった。
哲学や社会論に関する書籍にも目が向くようになる。
・石母田正「歴史と民族の発見」
マルクスの盟友にして、労働運動家でありながら経営者でもあったエンゲルスの著作に興味を持った。
・エンゲルス「空想より科学へ」「家族・私有財産・国家の起源」「フォイエルバッハ論」
その一方で
・菊池寛
・山本周五郎
の時代小説を読み漁った。
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