恐ろしい「子ガチャ」
「親ガチャ」という言葉がある。
「生まれてくる子供は親を選べない」ことで、容姿や能力、家庭環境によって人生が大きく左右されるのをゲームに例えたものだ。
特に経済環境のせいで進学を諦めるなど、子どもの人生に係る場合に使われえるているようだ。
子どもを持ったことがない人や、子どもが問題なく順調に育った人にはピンと来ないかもしれないが、「親もまた子どもを選べない」のだ。
同じ環境で同じ育児をしていたのに、性格が正反対ということがままある。
事件を起こすような非行少年少女が、その兄弟姉妹は真っ直ぐに育っていたなんて例も多い。
なかには悪魔の様な子どもを持った親もいて、人生がメチャメチャにされた例もある。
「子ガチャ」である。
2023年7月、ススキノで62歳の男性の首が切断され、主犯の田村瑠奈被告、父親の修被告、母親の浩子被告の一家3人が逮捕された殺人事では、公判が開始され父母の証言から次第に事件の、特に娘の瑠奈の異常さが際立つ。
・小学2年から休みがちになり中学からは不登校
・以後は自宅に引きこもり
・中学の頃から人体に興味を持ち、頭骸骨の模型を部屋に飾る
・自殺未遂、自傷行為を繰り返す
・自分は死んだと言う
・自分の死体に複数の人が入りこんでいると主張
・精神科を受診するも通えなくなる
・ホラー映画やSMプレイに興味
・怪談バーに通う
・実際にSM男性を相手にSMプレイを行う
・被害者の頭部を切断し、皮を剥いでつるす
・一部始終を親のビデオ撮影させる
ここから浮かび上がってくるのは、明らかな精神異常をきたしているにも拘わらず精神科への通院を拒み、自殺未遂、自傷行為を繰り返すので親も手をつけられず、娘に逆らえなくなったという親の悲劇だ。
一部には親の責任を問う声もあるが、どんな親でも子供の育児や教育にミスしたことがあるだろう。
自分自身を振りかえっても反省するばかりだ。
自分の子どもがと想像したら、ゾッとする。
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