日本のウクライナ支援は立ち止まってみてはどうか
ロシアのウクライナ侵略は、ウクライナによるロシアへの侵攻という新たな段階に入った。
ウクライナ軍はクルスク州の西部と北西部に進軍したと見られる。
クルスク州のスミルノフ知事代行は、8月12日のプーチン大統領との会議の中で、ウクライナ軍が州内の28の集落を制圧し、これらの集落の住民2000人が行方不明になっていると報告した。
またスミルノフは、クルスク州の国境地帯からは約12万1000人が避難した述べた。民間人12人が殺害されたとも述べている。
隣接するベルゴロド州のビャチェスラフ・グラトコフ知事も、地元当局が国境地帯近くに暮らす住民の避難を開始したと明らかにした。
ウクライナ軍の最高司令官は12日、同軍がロシア領土の1000平方キロを掌握していると述べた。
ゼレンスキー大統領は今回の侵攻は、ロシアに奪われた領土をとり戻すためと述べているが、両国の全面戦争の様相を呈してきたのは否定できない。
日本政府は予てよりウクライナ支援を続けてきたが、ロシア領土への侵攻までも支援すべきかは、一度立ち止まって見る必要があるだろう。
日本はNATOと歩調を合わせてきたが、多くの国が友好国としてEUあるいはNATOに加盟し敵対国はロシアのみという状況に対し、周辺にロシア、中国、北朝鮮といった非友好関係(あるいは敵対)の国に接している日本とは、置かれている状況が全く異なる。
少なくともロシアへの侵攻に加担している国への支援は避けた方が利口だ。
ロシアは、海を挟んでいるとはいえ隣国であり、北方領土問題というデリケートな政治課題を抱えている。
安部元首相が二島返還という悪手を打った結果、領土問題はますます難しい状況に置かれている。
敢えてロシアを刺激するのは得策とは思えない。
« 採点競技ってスポーツと言えるのか? | トップページ | 毒婦「高橋お伝」の数奇な運命 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 海外は右翼、国内は保守のダブスタ(2024.08.25)
- 日本のウクライナ支援は立ち止まってみてはどうか(2024.08.14)
- Terrorism by Israel and NATO(2024.08.11)
- イスラエルによるテロとNATO(2024.08.11)
- 株の乱高下で右往左往(2024.08.07)
コメント