「落語みすゞ亭」の開催
8月23日付「東京新聞」に「落語みすゞ亭」に関する記事が載っていた。
タイトルの通り、詩人・金子みすゞの作品をテーマにした落語会の様だ。
「金子みすゞ記念館」の館長である矢崎節夫によれば、「どの詩もちゃんとオチがある。みすゞの詩は落語だとずっと言い続けてきた」とのこと。
下記は代表的作品「大漁」。
朝焼け小焼だ、 大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ。
浜は祭りの ようだけど、
海のなかでは 何万の、
鰮(いわし)のとむらい するだろう。
先ず詩が起承転結になっていることに気づく。そして最後にオチと、噺の形式を整えている。
オチも芝浜のセリフ「おっと、また夢になるといけねえ」を想起させる。
出演者の一人・柳家小満んは、みすゞの全作品512編を小咄にしたそうだ。82歳、まだまだ元気ですね。
当日は落語1席と、矢崎節夫との対談を予定している。
もう一人の出演者・春風亭柳枝は、亡くなった三遊亭圓窓の創作落語「みんなちがって」を口演する。
みすゞ最後の一日をテーマにしたもので、しんみりとした内容だそうだ。
昨年、関係者がこの噺を誰かに引き継いで貰いたいと思っていて、金子みすゞの展覧会に柳枝が訪れたのを機に、話が実現したとのこと。
恐らくネタ下しになるのだろう。
公演は9月28日午後7時より、会場は文京シビックホール・小ホールにて
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