ツアーな人々

2009/11/28

【ツアーな人々】海外は行ける時に行かねば

イエメンを訪れたのは昨年の1月でした。
中東の中でもかつてのアラビアの面影を残している国として人気がありました。
特に砂漠の摩天楼と呼ばれるシバームは、500年ほど前に建てられた日干しレンガの高層住宅が並び、観光の目玉になっています。
こんなのどかな観光地に見えたのですが、ワディドアンという卓状台地が連なる場所では、私たちが訪れた翌日に外国人を狙ったテロが起きて、ベルギー人の観光客と現地ガイドが犠牲になりました。一日違いで命拾いした思いです。
今から思えば、あの辺りからイエメンに危険性が増していたのでしょう。
アラビア半島の南端にあるイエメンの対岸はソマリアであり、その間にアデン湾があります。イエメン側の港がアデン港です。
2000年10月12日に国際テロ組織アルカイダによって、イエメンのアデン港で停泊していたアメリカ海軍イージス艦コールがボートによる自爆テロで大破した事件がありました。その後のアルカイダのテロの発端となった事件でした。
そのアデン湾には海賊が横行するようになり、その護衛のために各国から軍隊が派遣されるようになり、日本の自衛隊もアデン湾に駐屯しています。
下の写真はその時に撮ったアデン湾ですが、こんな長閑な風景だったんです。
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加えてこの11月にはイエメンの首都サヌア近郊で、日本人技師・真下武男さんが誘拐されるという事件が起きましたが、幸い無事に解放されて帰国しました。
こうした事態が続く中で、現在は国内の各旅行社もイエメンのツアーを中止しています。このままでは再開がいつになるか分かりません。
いい時に行っておいて良かったなぁと、いま思っています。

旅行先で出会った人で、たまにイラクやアフガニスタンの旅の思い出を語ってくれる方がいます。
両国ともにとても良い国だったと口を揃えて仰います。そういう事をきくと、アア羨ましいなと思ってしまいます。
私もできれば行ってみたい国ですが、いつになったら実現できるのか、果たして私の目が黒いうちに実現できるのか、全く見通しが立ちません。
北朝鮮へのツアーも、日本が経済制裁を強化する前までは行われていて、行った人の感想を伺うとそれなりに面白かったとのことでした。機会があったら一度行こうかと思っていたのですが、いましばらくは無理でしょう。
イスラエルには2005年に行きましたが、行きたいと思って実現までには10年ほど待たされました。
2007年に南米コロンビアに行きましたが、日本からの観光ツアーは15年ぶりということでした。

海外ではいつ何が起きるか分からない。
だから行ける時に行っておかないと、チャンスを逸してしまいます。
諺にも「思い立ったが吉日」とあります。

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2009/09/21

【ツアーな人々】撮影中の事故にご注意!

「クレヨンしんちゃん」で知られる人気漫画家の臼井儀人さんが、群馬/長野県境の荒船山のがけ下で遺体で見つかりましたが、臼井さんが所持していたデジタルカメラに、山のがけ下を上から写した写真が残っていることが分かりました。がけ下を撮った瞬間に足を滑らせてしまったものと思われます。
なににしても残念な事故となってしまいましたが、添乗員などの話によると、観光ツアーでも稀にこうした転落事故がおきるのだそうです。

私が目撃した例では、クロアチアの世界遺産のひとつプリトヴィッツェ湖畔での出来事でした。
公園内は木製の遊歩道が設けられており、観光客はその上を歩きながら観光していました。そのうち同じツアー参加者の男性が、写真を撮られている最中に足を踏み外し、背中から湖に転落してしまいました。
狭い橋の上でポーズをとっていたところ、すぐ傍を別の観光客が通ろうとしたので少しよけた瞬間の出来事でした。
幸いその男性が泳ぎができたのと、周囲に沢山の人がいたので事なきを得ましたが、ひとつ間違えば人身事故になりかねないできごとです。
それでも全身ずぶ濡れ状態で、着替えができる場所までおよそ1時間歩かねばならず、真夏だった(それでもプリトヴィッツェは十分涼しかったが)からまだ良かったものの、冬場だったら厳しい状況だったと思われます。
これが山の上だったらと想像すると、ぞっとしました。

断崖絶壁に行くと、人間というのはどうしても下をのぞきたくなります。それも真下を。だから限界ギリギリまでそろそろと前に進みカメラを構えたりするのですが、こういう時が危ないんです。
又、同伴者のために良い写真を撮ろうと夢中になり、崖や河川に転落するケースも少なくないそうです。
海外旅行中の安全というと、ややもすると戦争だとかテロだとかに目が向きますが、実際に死傷するケースは、本人の不注意による事故が大半です。

これもツアーの同行者からきいた話ですが、ホテルのベランダに出てうっかり窓を閉めたところ自動でロックがかかって取り残され、死ぬ思いをしたそうです。
一人部屋で季節が真冬(暖房をしていたから扉を閉めた)、薄着に着替えてしかも超高層ホテルの上階のべランダとくれば、たまたま大声に気付いてくれた人がいて助けられたから良いものの、命にかかわりますよね。

事故にあったのではせっかくの旅も台無しになるので、注意が肝要です。

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2009/09/12

【ツアーな人々】添乗員のチョットいい話

海外のツアーに参加する楽しみの一つは、添乗員からいろいろ話を聞けることだ。
私が最初に訊くことは決まっていて、「添乗員をしていて一番大変だったことは?」という質問だ。
多いのは客の重病や事故、なかには添乗員自身の病気というのもある。
手術ともなると家族の承諾書が必要になり、それも自筆のサイン(コピーやファックスではダメ)を求められると言うのだから、これは大変だ。

昨年のギリシア・ツアーの添乗員からは、客の事故死という答えがかえってきた。
あるツアーで、到着した初日に夕食後に外出した人が、ホテルから出たとたんに車にはねられた。救急車で病院に運んだがそのまま亡くなってしまった。
付き添いや家族への連絡などで、その添乗員は一晩中一睡もできなかったという。もちろん精神的なショックも大きい。
ただ幸いだったのはその人が一人参加で、しかも初日だったので親しくなった人が誰もいない、事故の事実も誰も気付いていないことだった。
大事なことは、そのツアーを続けなければいけない。
全てのことは会社や現地の旅行会社に託して、翌朝は何事もなかったようににこやかに他のツアー客を迎え、最終日まで予定通り旅行を続けられたとのこと。
「お一人都合でご一緒できなくなりました」と説明し、むろん死亡の事実には全く触れなかったし素振りも見せなかった。
「それよりツアー中に体調を崩し、毎晩、病院で点滴を打ちながら添乗を続けた時のほうが大変でした。」と、その可愛らしい女性添乗員は笑顔で語っていた。
いあー、プロだなと感心した。

今年のオーストリア・ツアーでの男性添乗員は、旅行中の列車事故をあげていた。
豪華列車で行く南アフリカの旅というツアーで、このブルートレイン100年の歴史の中で唯一の人身事故、他の列車との正面衝突事故に遭遇した経験である。
深夜、激しい衝撃とともに全員が床に投げ出された。幸い後方の車両だったので、大きなケガがなかったが、全員がどこかを打撲していて、とにかく列車の外に出て救助を待つことにしたそうだ。
なにしろアフリカの真ん中で、いつまで待っても救急車はこない。横になったまま数時間そのまま待たされたが、空には満点の星が見えた。
たまたま参加者の中に天文の専門家がいて、星座の説明を始めた。他のメンバーは痛みも忘れて聞き入っていたそうだ。
やがて病院に搬送され検査を受けたが、全員が打撲程度のケガと分かり、参加者の意志を確認したうえで、そのまま残りの旅行を続けることになった。
添乗員が機転を利かせて移動手段を確保し、このあとの観光スケジュールを変更することなく最後までツアーを続けられた。
ツアーでは最終日にアンケートを書くのだが、ほぼ全員が「事故にあったときはとてもショックだったが、あの素晴らしい星空と、そして天体にまつわる説明が聞けたのは、一生の思い出になります。」と感想を書いてくれたそうだ。
いやー、いい話だなあ。

こうしてアクシデントを乗り越えながら、一人前の添乗員として成長していくのでしょう。
次のツアーでは、あなたも添乗員のチョットいい話を訊いてみませんか。

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2009/09/09

【ツアーな人々】外国の温泉には入らない

海外でも温泉は沢山あり、ツアーの自由行動の時間などに入浴する人も多い。しかし私は一度も入ったことがない。
理由は簡単で、水着を着て風呂にはいるのがイヤなのだ。その不条理さに納得がいかない。
入浴というのは最も解放された空間で、裸で入るからこそ意味がある。着衣を身につけていたのでは解放感が味わえないし、第一、不衛生だ。
裸でかけ湯をしてから湯船に浸かる、これが入浴の基本的マナーである。

水着を着なくてはいけないのは、海外の温泉が男女共用であるせいらしい。それだって裸でいっこう構わないではないか。
江戸時代の公衆浴場は混浴だったそうだが、今でも地方へ行くと混浴の温泉は沢山ある。特に九州の露天風呂に多い。
裸の姿を見られるのが恥ずかしいのであれば、相手が同性だろうと異性だろうと同じである。
混浴はイヤラシイと考えるあなた、それはあなたの心が卑しいからだ。
私のように清らかな心を持っていれば、恥ずかしくもなんともない。ホントですよ。
回数は少ないが、混浴の温泉で若い女性に出会うという幸運に恵まれることがある。そうすると、解放感に幸福感がプラスされて、ますます心が澄み渡ってくる。

水着で入浴など、クソ食らえである。

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2009/01/19

【ツアーな人々】日本からの調味料持ち込みはヤメヨウ

海外旅行で向こうのレストランに入り料理が出てくると、バッグから日本から持参した調味料を出してきて、料理に振りかけて食べる人をしばしば目にします。醤油が使われることが多く、その他食塩や胡麻、さらにはご飯にフリカケをかける人までいます。
それも自分だけでは気がすまないのか、他のツアーメンバーにも勧める人も多く、断ると怪訝な顔をされます。
あれはどうかと思いますね。

先ず言えることは、マナー違反です。
日本国内のレストランで、客が持参した調味料を振りかけている姿を見たことがありますか? 無いでしょうね。もしそんな事をしたら、周囲の人がマユをひそめるでしょう。それはマナー違反だからです。
海外でも事情は同じで、やはりやってはいけない。
どうしても使いたい時は、ご飯を自室に持ち帰ってからにしましょう。

もう一つには、料理を造った人に対しても失礼です。
もしあなたが料理人で、客が寿司にソースをかけたり、天ぷらにケチャップをかけたりしたら、例え相手が外国人であろうと気分を害するでしょう。
友人を招いて手料理でもてなしていたら、その友人がバッグからフリカケを取り出してご飯にかけ出したら、恐らくケンカになります。嫌がらせにしか見えないですからね。

海外旅行の目的の一つは、その国の文化に接することにあります。
料理は文化そのものであり、それを持参の調味料で勝手に味付けを変えることは、相手の文化を拒絶することになるでしょう。
どうしても口に合わない、日本の味でなければ受け入れられないということであれば、たいていの町に日本料理や寿司バーがありますから、ツアーの食事をキャンセルして、そうした店で食事をとれば良い。
長期滞在なら自炊という手もあります。

添乗員の中に、日本の調味料を持参してツアー客に勧める者がいますが、神経を疑います。そういうことがサービスだと勘違いしているのではないでしょうか。
相手の文化を尊重することが出来ないのであれば、そういう国には旅行に行かないことです。

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2008/06/14

【ツアーな人々】マナーの悪いHISの添乗員

Tour以前とりあげた旅行会社についての記事で、それぞれ一長一短あり優劣はつけられないと書きましたが、ツアーに参加したことはありませんが、印象の悪い会社が一社あります。それはHIS社です。
昨年秋中央アジアからの帰国便で、HIS主催のツアーと一緒になりました。満席だったためか、私たちのツアーもHISのツアーも参加者の座席がバラバラになっていました。こうした場合、同行者と席が離れた人同士が譲り合って席を交換することは良くあることです。これが座席の条件が似ていると良いのですが、片方は通路側でもう一方は中央部などという場合は、条件の悪い方の席に移動して貰うのは遠慮して避けるのが普通です。

私たちのツアー参加者の一人が通路側の席に座っていると、HISの30代位の男性添乗員がきて、友人同士の席が離れてしまったので、席を換わって欲しいとのお願いです。あいにく相手の席は窓際で、満席の機内で長時間移動の場合は通路側が良いのです。しかし頼まれたことでもあり、席換えに応じようとしていましたが、次の一言で断りました。
そのHIS添乗員はこう言ったのです。「本当はこの席、私たちのグループの席なんですよね。」

添乗員が事前に航空会社に座席のリクエストを出すことはありますが、特に満席の場合要望通りに席が確保できません。私はいつも通路側を希望していますが、希望通りになるのは2回に1回です。
それを希望通りに席が取れなかったといって、席に座っている人に「ここは私たちの席」と言うことは、嫌み以外の何者でもありません。
頼んだ方も断った方も、お互い気まずい思いをしなくてはなりません。
一体HISはどういう添乗員教育をしているのでしょうか。

添乗員が自分の客を大事にするのは当然ですが、他のグループの人に対しても、悪い印象を持たれないことも大切です。
契約社員の添乗員が多いとしても、旅先では添乗員は旅行会社の顔です。私も、たまたま旅先で見た添乗員の印象が良かったので、次の時はその旅行会社を選んだことがあります。
私の経験では男性添乗員にハズレ無しですが、どうもこのHISだけは例外だったのでしょうか。

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2008/06/13

【ツアーな人々】女性客の黒装束

Tour江戸時代の俳人・去来の句に「何事ぞ花みる人の長刀」があります。侍は花見にも帯刀して来るなんて、なんとまあ無粋なことよと、町民が武士を嘲笑ったものです。
どこでどんな格好をしようと自由ではありますが、夏季の海外ツアーでの日本人女性客の服装はどうも頂けません。
夏場、多くの女性観光客は帽子にサングラス、長袖のシャツにスラックスと手袋、更には傘をさす人もいます。これが明るい色なら未だしも、全身黒装束という女性も少なくありません。ホコリを嫌ってかマスクまでしていると、まるで強盗にはいるのかと訝るような姿です。あのまま銀行に入ろうものなら、捕まりますね。
なにか見ているだけで暑さが増して、クラクラしてきます。
こういう姿が集団で歩くのですから、あちらの方からは随分と奇異に映るでしょう。

ヨーロッパの現地ガイドに夏に傘をさしている人がいるかと訊いたら、大半が日本人で時々韓国人がいる程度だということでした。
紫外線防止が目的なのでしょうが、紫外線は日本人だけ当たるわけではありません。どこの国の人にも平等に当たりますし、むしろ紫外線のリスクは白人に比べアジア人は小さい。

紫外線について、最近余りにもリスクばかり強調され、効能が無視されているような気がします。紫外線には殺菌作用、ビタミンDの形成作用、骨や歯を強化する作用などがあり、治療にも使われています。
反面、皮膚がんや白内障を引き起す原因にもなり、要は「ほどほど」が大事でしょう。
私が子どもの頃は、家庭でも学校でも天気の良い時は屋外でできるだけ日光を浴びることが奨励され、就学前なら男の子も女の子も、パンツ一丁で表を飛び回っていました。その当時育った人が、とりわけ紫外線の健康被害を強く受けたという症例を聞いたことがありません。
1週間や10日程度の旅行で日光を浴びたからといって、リスクだけが増大するとは到底思えません。

紫外線に対する極度の警戒心は、どうも化粧品会社などによる広告宣伝に乗せられている、つまり洗脳されているのではないでしょうか。「色白美白」が美人の条件などと信じ込まされて。
「水道水が危ない」などと吹き込まれて、せっせとミネラルウォーターや浄水器を買わされているのと同じです。そんなに水道水が危険だったら、今のお年寄りはとっくに死んでいます。日本の水道水の品質基準はとても厳しく、ミネラルウォーターの基準の方がはるかに緩い。衛生面からいえば、水道水を飲んでいる方が安全です。

郷に入っては郷に従え、海外の短期の旅行の時ぐらい完全武装は止めて、涼しげな夏姿で観光したらいかがでしょうか。

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2008/03/18

【ツアーな人々】だからあなたは嫌われる

Tour海外旅行の団体ツアーというのは、グループの人数が少ない時で10名程度、多くなると40名近くになることがあります。そうした集団が1週間から2週間、一緒に行動するのですから、そこには小さな「世間」が生まれます。
どうせ一期一会、せめて旅行期間中は楽しくやって、いい思い出を残そうと思うのですが、なかなかそういきません。
面白いことに多くの場合、グループの中に必ずリーダー格の人が一人現れ、団体を仕切り始めます。仕切り役の人がいる方がグループがまとまるとい良い面もあるのですが、時にリーダー格が二人現れたりすると派閥が形成されて、食事のテーブルも完全に分かれてしまうことがあります。
人間ですから、どうも虫が好かないということは往々にしてありますが、中にはいがみ合いがエスカレートして、いい歳をしてつかみ合いのケンカにまでなり、ツアーの雰囲気をぶち壊す「困ったさん」も出てきます。
歳を重ねると人間ができてくるどころか、却って感情の抑制が利かなくなる人が多く、正に人間の「業」ですね。

団体ツアーの「困ったさん」はこの他に、自己チュウの人があげられます。他人の迷惑など一切おかまいなく、自分の楽しみだけで行動する人に出会います。個人旅行にすれば良いと思うのですが、こういう人に限って旅行の最終日に、「皆さんとお別れするの、寂しいわ。」などと言い出し、周りを呆れさせます。自覚していないのですから、救いようがありません。

団体ツアーで嫌われる人に、「自慢する人」があげられます。実はこの人たちが一番評判が悪いんですが、これがどのツアーにも、一人や二人、必ずいるんですね。
現役時代に一定の社会的地位にいた人又はその奥さんに、そういう方が多いんです。社会の第一線から退くと、なかなか自分の栄光を披瀝する機会がなくなります。そうするとツアーで出会った他人に、それを誇示したくなるのでしょう。
自慢話は、さらに子どもや孫にも及びます。有名校に通学している、一流大学を出た、海外留学した、一流企業に入社した、外資に就職している、企業で重要なポストに就いている、海外で勤務している、まあ次から次と自慢のタネは尽きません。下手をすると、旅行中に同じ話を何回も聞かされます。「前に聞きましたよ」とも言えず、いかにも初めて聞いたフリをするのも辛いものです。

「息子は結婚して家を建て、自宅にはお手伝いさんがいて、逗子に別荘を持っているんです。」などと聞くと、この息子、よほど悪い事をしてるんだろうと、ついつい勘繰ってしまいます。
「孫は、いつもファーストクラスを利用してるんですよ。」と聞かされ、それならエコノミーで旅行しているお婆ちゃんの方はどうなのよ。たまにはお婆ちゃんにもファーストクラスをプレゼントしたらと、そう思ってしまいます。
そんな話に毎日付き合わされていると、日本へ戻ったらそいつらの息子だの孫だのの所へ行って、横っ面を張り倒したくなりますね。

昔から、「自慢高慢馬鹿のうち」という諺があります。本人が自慢をすればするほど、周りからはバカにされるんです。何のことはない、自らの愚かさ加減を、世間に公表しているわけです。
これは団体ツアーに限ったことではありません。特に年配者は、心しなくてはいけないでしょうね。

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2008/01/26

【ツアーな人々】ここにもアメリカの横暴

Entry先日ある旅行社の女性添乗員から聞いた話です。
彼女は主に中東方面を担当していますが、たまたま南米のツアーに添乗することになり、途中アメリカ国内の都市で乗り継ぎになりました。
アメリカ国内で航空機を乗り継ぐ場合、一度アメリカへの入国手続きをしなくてはなりません。入国といってもトランジット専用ですから、手続きが終わればそのまま空港内の待合室を通って、次の飛行機に搭乗するだけです。
この添乗員がパスポートを提示すると、直ちに別室に移され、係官から「入国は認められないから、日本へ帰れ。」と命じられました。理由は中東諸国への渡航が多いというだけのことです。
彼女は中東への渡航は添乗員としての仕事のためであり、私的な旅行ではないことを説明しましたが、取り合ってくれない。
ツアーのお客は既に全員手続きを終えて乗り継ぎの航空機に搭乗していて、ここで添乗員が日本へ引き返すわけにはいきません。必死に係官を説得したところ、「今回だけは許すが、次回からは絶対に入国させないからな。」と脅され、ようやく乗り継ぎができたということです。
この添乗員は今後、米国行きあるいは米国で乗り継ぐツアーには一切添乗できなくなったので、とても困っていました。

これとは別に、JTBの女性添乗員から聞いたところによりますと、彼女が担当したツアーで過去に2名の客が米国への入国を拒否され、日本へ帰されてそうです。
一人はやはり中東への渡航が多いという理由で、もう一人は全く心当たりがなく、強いていえば若いときに反米デモ(日本国内)で一度逮捕されていることしか思いつかないと言っていたそうです。これが事実なら、日本政府が国内の逮捕歴データを、米国に渡しているという事になります。

一体なぜこのような横暴が許されるのでしょうか。
友好国である日本人旅行者や添乗員が、米国を訪問したり、乗り継ぎだけでアメリカを通過するのに、中東への渡航が多いという理由だけで入国拒否されるのは、極めて不当です。
アメリカ人が日本へ入国する際に、特定の国の渡航歴だけで入国を拒否されることは有り得ないでしょう。
パスポートの第一頁には、次のことが書かれています。
「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する。日本国外務大臣」
アメリカの入国審査係官は、こうした日本政府の要請を拒絶したことになります。

百歩譲って、アメリカ政府が中東への渡航歴のある人間は入国させないという方針であるならば、そのことを関係国に通知すべきです。
そうすれば少なくとも、入国審査で追い返されるというような事態は避けられます。

日本の旅行者の多くは、相手国を分け隔てすることなく、友好的な立場で海外に出かけています。訪問したからといって、相手国の政府の方針を支持するわけではありません。
私は現在の米国政府の方針には批判的ですが、アメリカは好きな国です。
我が国の外務省も、日本人がアメリカ入国に際し不当な扱いを受けぬよう、米国政府に申し入れる必要があるでしょう。

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2008/01/06

【ツアーな人々】消えた添乗員

Tenjouinもう3年経ったので時効でしょうから、旅行会社は実名で「クラブツーリズム」。添乗員がツアー途中で消えたというミステリーです。
他の旅行会社の方に訊くと「あり得ない」そうですから、珍しい出来事のようです。

あるパッケージツアーで、女性添乗員も現地ガイドも手際が良く、ツアー自体とても充実していて二重丸の旅行でした。
帰路は途中バンコクでトランジットとなり、後はバンコクー成田の飛行で帰着という段階でした。
伏線は少しありました。バンコク空港で添乗員が挨拶したのですが、終わった後女性客の一人が「なんだかお別れの挨拶みたいだったわね」とつぶやきましたが、私もそういう印象を持ちました。

搭乗時刻になって出発ゲートに参加者全員が揃ったのですが、肝心の添乗員の姿が見えません。搭乗が始まったので、遅れてくるのかと思って私たちツアー客は先に搭乗しました。
たまたま私の隣のシートが添乗員の席だったのですが、空いたままで飛行機が離陸し始めたのです。別の席に座っていたという可能性はありましたが、このフライトは満席と聞いていたので考えにくい。
それでも相手はプロですから、きっとどこかにいるんだろうと思いつつ、成田空港に着陸となりました。

海外ツアーでは、成田到着の1時間前くらいになると、必ず添乗員は参加者のアンケート用紙の回収と、到着後の注意を行うために回ってきます。
またこのツアーでは、ガイディングレシーバー(添乗員やガイドの説明をイヤホンで聞ける器具)が配られていたので、その回収が行われる筈でした。失くした場合は7千円支払うことになっていたので、この回収は絶対に必要なことです。
結局着陸まで添乗員の姿はなく、到着ロビーや預け入れ荷物(スーツケース)を受け取り、通関の場所にも彼女は現れなかったのです。
参加者は集まって、何か事情があったのだろうから後日連絡があるでしょうという事で、そのまま解散となりました。

この添乗員がバンコクから搭乗しなかったことは明白で、それも予定行動だったと推定しています。
バンコクでの搭乗時に空港で呼び出し放送が無かったところを見ると、事前に予約をキャンセルしていたと思われます。
どんな事情があったのか分りませんが、職務放棄であるのは間違いありません。

その後、添乗員本人から何も連絡がなく、もっと不思議なのは旅行会社「クラブツーリズム」からも全く説明や連絡が無かったことです。
ツアーが終了したのに、アンケート用紙もガイディングレシーバーも回収されていないのですから、旅行会社は気付く筈です。
こちらから連絡する筋のものではないので、今日に至るまで一切連絡を取っていません。

国内海外を含め「クラブツーリズム」を利用してきましたが、この件があってから同社の管理体制に多少疑問を感じています。
結果的には、その後同社のツアーには参加していません。

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