「食べてはいけない」なんて、もう遅いぜ!
近ごろ週刊誌などで、「食べてはいけない」「体に悪い」「危険な」食品について特集記事が組まれている。
ネットにも転載されているのでいくつか記事を読んだが、まともに信用するなら昔からずっと身体に悪い食べ物を摂取し続けてきたことになる。それでも、この年になるまでこれといった大病もせず生きてきた。今さら危ないなんて言われたって、もう遅いやね。
「体に悪い」食品として「白米」を第一にあげていたケースがあったが、冗談言っちゃいけねえ。もし事実なら、私なんざあとっくに死んでなくちゃいけない。
子どもの頃は白米を食べることが夢だった。小学校低学年までは「銀シャリ」と呼ばれ、白米は憧れだったのだ。
逆に米農家で育った人に聞いたら、戦後しばらくは米しか食べられなかったそうだ。人間、米さえあれば生きていけると、その人は言っていた。
小学校は給食だったが、内容はコッペパンと、後は脱脂粉乳をお湯でといたミルクだけ。栄養バランスも何もあったもんじゃない。それでも食べるものがあるというのは幸せで、当時は登校拒否なんていう生徒はいなかった。なぜなら、学校に来れば給食にありつけたからだ。
私と同世代の人なら、みな同じような食糧事情だったと思う。
偏食がいけないなんて、本当かね。
取引先の人で、野菜が嫌いで一切口にしないという人がいた。そして肉が大好物で、肉しか食べないのだ。
でも身体はスリムだし、健康そのものだった。
むしろ問題なのは、サプリメントだの健康食品だの、そちらの方じゃないの。
塩は人間にとって無くてはならないものだが、ある量を超えて摂取すれば死に至る。それと同様に、どんな栄養成分でも摂りすぎは有害だ。
それとなく効能をうたっているものもあるが、本当に効くのであれば副作用も起きるだろう。
だから、サプリメントは信用しない。
現役当時、社命で一時期、健康食品の開発に携わったことがあるが、あの業界は半分は詐欺まがい、素人が手を出すようなもんじゃないと思った。会社も2年ほどで手を引いたが、正解だった。
病気で食事制限をされている方は別にして、要は食べたいものを食べるのが、健康への近道じゃなかろうか。
最近のコメント