【ミシュラン騒動】アテにならないグルメ本
2年ほど前に妻と二人で久々に銀座に出る機会があり、たまには昼飯をハリコムかという事になって、銀座でも有数の有名寿司店に入りました。
先ず店内に入った瞬間に、シマッタと思いました。それほど店内の空気が澱んでいるのです。午後1時を回っていましたので、昼時の雑踏が一区切りついていたのでしょうが、一口にいえば店員が揃ってダレテいるのです。
入店した以上は仕方なく、昼のメニュウから「ちらし寿司」を注文しました。値段は確か4000円位だったと記憶しています。カウンターの向こうに3-4名の寿司職人が、いかにも手持ち無沙汰な様子で、ただボーっと立っていました。
店員のしつけからいけば、寿司チェーン店の方がよほど上です。
少しすると注文の「ちらし寿司」が出てきましたが、味がやたら甘ったるいだけで、ただ不味いというしかありません。
店内は、客が私たち夫婦ともう一人だけで、妻と「これじゃあ客は来ないよな」と話していました。
ネットでこの店の口コミを見ると、私と同じような感想が載っていましたので、やはりそうかと思いました。
その店の名は、「銀座寿司幸本店」です。
世界でもっとも権威のあるレストランガイドとされている「ミシュランガイド東京2008」に掲載される“星つきレストラン”150軒が19日発表されましたが、その中にその「銀座寿司幸本店」が入っていたのは驚きです。
昼飯の、しかも「ちらし寿司」を食っただけでトヤカク言うなという声もあるかも知れませんが、どんな時間帯でもどんな料理でも、それなりに満足させるのが一流店の価値ではないでしょうか。
料理はともかく、店の雰囲気や店員のマナーなどは、時間帯に関係無いはずです。
世の中に、グルメ本ほどアテにならないものはありません。
20代の頃、会社の同僚と、当時最も権威のあったグルメ本に掲載されている有名店を食べ歩きしようと相談がまとまり、1軒ずつチャレンジしたのですが、余りに書いてある事と現実が違っていたので、数軒で取りやめました。
以来、こうしたグルメ本は一切信用しないことにしています。
理由は簡単で、取材にくると店側が特別のもてなしをするのです。有名人が推薦する店には絶対行くなという教訓があるのと一緒です。
ミシュランの場倍、欧州人3人と日本人2人の覆面調査員が昨年5月から1年半かけて調査したとのことですが、ミシュランのこうした動きは、事前に業界内部では知れ渡っていたでしょう。
いくら覆面調査といっても、単なる客か、それとも店を調査に訪れたのかは、店側は直ぐに様子で分かります。
特定の上客だけにもてなしが良いという店が、選ばれやすいのだと思われます。
結局は、その5名の調査員の主観で判断した格付けです。
料理が美味いか不味いかや、店の良し悪しに対する評価というのは、個人差が大き過ぎるのでしょう。
グルメ本で私が唯一参考になると思っているのが、「ZAGAT」(ザガットサーベイ)です。
こちらは特定の人物が選考するのはなく、多くの利用者の口コミを集計していますので、あまり大きく外れることはありません。高級店から庶民的な店まで網羅しているので便利です。
それでも最終的には自分の目で見て、自分の味覚で判定するしかないわけで、権威に踊らされて嫌な思いをするのは避けたいものです。
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