スポーツ

2019/11/04

画竜点睛を欠いたラグビーW杯決勝

突然ですが・・・。
ひねくれ者だから即位の礼もラグビーも観ずにいたが、11月2日に行われたラグビーW杯決勝だけは家族が騒いでいたのでTV観戦した。
初めてでルールがよく分からなかったが、死力を尽くした両チームの熱戦はエキサイティングだった。
しかし決勝で南アフリカに敗れたイングランド代表の選手たちが、試合直後の表彰式でメダルを首に掛けるのを拒んだりすぐに外したりした行為は頂けない。イングランドの選手は他ならぬ南アフリカに負けたことが許せなかったのだろう。
これは明らかに相手チームに対する侮辱だ。ノーサイドの精神はどこへ行ったのか。
せっかくの熱戦に水をさした残念なイングランドの行為だった。

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2019/10/14

エースと4番の不在が最後まで響いた阪神タイガース

昨日、CSファイナルでの敗退が決まり阪神タイガースの今シーズンが終了した。
リーグ戦では最後に滑り込みで3位に入り、CSの1stステージで2位のDeNAを破ったが、最後に力つきた。
シーズン前の予想では今年はAクラスは難しいと思っていたので、よく健闘したと思う。
今年の阪神、一言でいえばとにかく打てない。得点数538は12チーム中で最下位。ホームランは94本でリーグ5位だが首位巨人の183本のおよそ半分だ。
おまけに失策数は3桁に達し、打てず守れずの1年だった。
それでも辛うじて3位に入れたのはリーグトップの防御率の投手陣、特に中継ぎや抑えの奮闘によるものだ。
1年振り返ってタイガースの一番の泣き所は、エースと不動の4番が不在だったこと。
ここ数年、投手の中心だったメッセンジャーが不本意な成績に終わり引退となってしまった。本来はエースの役割を果たすべき藤浪に至っては1軍未勝利で、しかも大半が2軍暮らしという有り様だ。
4番には大山がすわったが成績が振るわず、後半戦はスタメン落ちまであった。替って4番にすわったマルテも中途半端な成績に終わっている。
シーズン途中でメジャーから獲得したソラーテに至っては「あの人はどこ?」状態だ。
そんなこんなで最後まで4番が固定出来なかった。
来季こそ優勝をと言いたいところだが、今のチームの戦力を冷静にみれば夢と終わるだろう。
それは一口にいえば、選手層の薄さだ。
今秋に新たな侍Jが招集されたが、28名の代表選手の中でタイガースからはゼロだ。
つまり今の阪神には、球界を代表する様な選手は一人もいないということだ。
なぜタイガースには選手が育たないのか。素材が悪いのか(スカウトの能力)、育成が間違っているのか。
なぜ他球団のようなホームランを打てる外国人選手が獲得出来ないのか。
監督やコーチの首をすげ替えてみても、球団経営の根本的な問題にメスを入れない限り、タイガースは優勝を争うようなチームにはなり得ないことを肝に銘ずべきだ。

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2019/09/27

変わらない、大相撲の体質

付け人に対し2度の暴行問題を起こした十両貴ノ富士(千賀ノ浦部屋)が9月27日、文部科学省で弁護士同席のもと会見を行った。
貴ノ富士は会見の冒頭で暴行や差別的発言を謝罪した上で、「今回の処分(引退勧告)はあまりに重く受け入れられません。私には相撲しかありません。暴行という愚かな行いを反省し、自らを戒め、土俵に戻って相撲道に精進したい」と、現役続行したいと述べた。暴行も軽いもので、自分としては「指導」と思ってやってしまったとも。
その可否はともかく、もっと驚いたのは差別発言だ。若い衆が仕事で失敗した際にもの覚えが悪いとして、「ニワトリ」、「ヒヨコ」、「地鶏」と呼び、「おい、ニワトリ」と声を掛け、「はい」と返事をすると、「はいじゃない、コケと言え」と強要したという。本人によれば、こうした行為は以前から千賀ノ浦部屋で行れていたとも。
図らずも大相撲の暗部が明るみに出てしまい、国技だの公益法人だのという表看板との落差があまりに激しい。

6代目三遊亭圓生が落語『花筏』のマクラで、明治時代の相撲取りについて面白いエピソードを語っている。
相撲といえどもお金を取って興行しているんだから、これは芸人と同じだから鑑札を受けよということになり、「遊芸稼ぎ人」という鑑札が与えられた。しかも、その肩書が「裸手踊り」となっていた。これはいくらなんでも酷い。
もう一つ明治政府から、これから外国の人が来るのに裸ではまずいと言うことで、上下のシャツを着てその上から褌を締めるよう命令された。処が、取り組み中にしょっちょうシャツが破けて引き分けになったので取りやめになったようだ。
大相撲もそういう時代から徐々に近代化してきたが、未だに旧態依然とした状況が残っていることを、今回の件で露呈してしまった。

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2019/05/27

「トランプ大統領」なんのための大相撲観戦

5月16日、トランプ米大統領とメラニア夫人、安倍晋三首相と昭恵夫人が、大相撲夏場所の千秋楽を観戦した。
スポーツ観戦では、競技の進行を妨げないことが最低のマナーだ。
そうした点からすれば、今回の大統領と首相の観戦は大いに疑問だ。
先ず、再三言われていたことだが、なぜ2階正面の貴賓席を使えなかったのかだ。トランプがどうしてもマス席での観戦を希望してというなら、通常通り座布団に座って貰うしかない。それをマス席でソファとは、あまりに我がままというものだ。

入場を最後の5番の取組とした意図も分からない。こんな事をすれば、進行の妨げになることは分かり切っていたはずだ。
出来れば仲入り、それも難しければ幕内の前半と後半の間の休憩に入場すべきだった。それも叶わぬなら、せめて三役揃い踏みの直前というのが譲れぬ線だった。
現に前日14日目に初優勝を決めた朝乃山と御嶽海の取組が遅れる異例の事態となった。館内の異様なムードが、力士たちの集中力に影響した可能性は否定できない。
御嶽海が取組後に「もうちょっと工夫が欲しかったです。あれじゃあ(観客が)トランプ大統領を見に来たのか、優勝した朝乃山を見に来たのか、わからない。朝乃山がかわいそうでした」と語っていたが、率直な感想だと思うし、力士たちの気持ちを代弁したものだろう。
表彰式に備えていったん退場した際も、なぜ弓取り式まで待てなかったんだろう。
TVで何度かトランプの表情を写していたが、どう見ても楽しんで観戦している様には伺えなかった。本当に相撲が好きで来たのだろうか。
日ごろ「相撲は神事」と言い続けている相撲協会の対応にも疑問が残る。大相撲は「見せ物」だというなら、それでもいいけどさ。

 

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2019/02/01

「今季の阪神」Aクラス入りの鍵を握るのは、藤浪の復活と4番の固定化

今日2月1日はプロ野球球団のキャンプインの日。野球ファンとしては胸が高まる時期を迎える。
私は阪神タイガースのファンだ。それも昨日今日ではなく小学生の頃からのファンだ。今でこそ東京にも阪神ファンが少なくないが、私が子どもの頃は極めて珍しい存在で、これだけで変人扱いされたものだ。しかも成績が悪く滅多に優勝しないものだから、よけいに肩身が狭かった。

ファン心理としては贔屓のチームには毎年でも優勝して欲しい。
しかし、自分のチームを冷静に見ることも必要だと思う。
昨季、阪神タイガースはセリーグの最下位に沈んだ。開幕前には優勝を口にするファンも少なくなかった。それは前年が2位だったから今年は優勝と期待したのだ。
だが、2位といっても広島カープと優勝を争っての2位ではなかった。それに中継ぎ投手陣の奇跡的ともいえる頑張りがあったからだ。奇跡はそう続かない。
私の予想はAクラスなら上々で、その条件としては藤浪投手の復活と、4番打者の固定化が出来ればというものだった。
その期待は両方とも裏切られた。藤浪は低迷したままで終わり、打者では糸井、福留の両ベテランは気をはいたが、ロサリオが不発だった。
中継ぎでは、マテオが17年の防御率2・75から18年同6・75へ。厳しい場面での登板が多かったが岩崎も17年防御率2・39から18年同4・94と数字を落とした。終盤、能見をセットアッパーに回してやりくりしたが、及ばなかった。17年チーム最多となる12勝の秋山も18年は5勝に終った。
これではAクラスどころか最下位に落ちるわけである。

さて、今季の阪神タイガースはどうだろうか。
昨年のドラフトでは即戦力が期待される選手はいるが、小粒感は免れない。
そうすると外部からの補強に頼らざるをえないが、投手陣ではオリックス西、中日ガルシアの両2桁勝利投手を獲得できたのは大きい。これで先発のやりくりが随分と楽になるだろう。
打者ではエンゼルスからジェフリー・マルテ内野手を獲得して中軸を打たせる構想だが、こればかりはシーズンが始まってみないと分からない。
ただ、これだけでAクラスだ優勝だと浮かれるわけにはいかない。
Aクラス入りの鍵は今季も藤浪の復活と4番打者の固定化が握っていることに変わりはない。
藤浪はチームの大黒柱になって貰わなくてはならない投手だ。他の投手が10勝するのと、藤浪が10勝するのでは持ってる意味が違う。藤浪の復活はチームを勢いづかせることに違いない。
貧打に泣いた昨季の状況から、やはりシーズンを通して4番が務まる打者の出現が待たれる。それも生え抜きの若手であればベストだ。大山、中谷、江越、陽川、高山らの中から、誰か弾ける選手が出てくることを期待したい。

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2019/01/29

大相撲は年四場所制に戻したら

先日、NHKの大相撲中継をみていたら、画面上方にニュース速報で、「嵐」が2020年末に解散というテロップが流された。「嵐って、なに?」と家族に訊いたら、男のアイドルグループとのこと。これって公共放送が緊急で知らせる様な事柄なのかね。なんでも紅白歌合戦の司会もしていたようだが、ここしばらく観ていないので知らなかった。
NHKといえば、報道番組と大相撲と、BSでたまに中継するプロ野球の阪神戦ぐらいしか観ない。これであの受信料は高すぎるね。

さて、その大相撲初場所だが、関脇の玉鷲の初優勝に終わった。優勝も凄いが、入門以来一度も休場したことがないというのはもっと偉い。玉鷲や貴景勝といった押し相撲が活躍していることは喜ばしい。
しかし、反面今の大相撲には課題も多い。
先ず、力士に怪我が多いことだ。十両以上でサポーターやテーピングなどを一切してない力士は数えるほどだ。まるで怪我人相撲大会だ。
その影響か、横綱がちょっと負けがこんで来ると直ぐに休場する。横綱が千秋楽まで顔を揃えることは稀になってしまった。怪我をしたから休場するんじゃなくて、怪我をしないために休場している。
大関はといえば、上がってきたころは威勢が良かったが、いざ昇進すると一場所置きに勝ち越せばいいという意識になるせいか、およそ覇気のない取り口になっている。
初場所も13日目以降の取組では、素人にもはっきりと分かる「無気力相撲」が目立った。星勘定に目安がついてくると、怪我をしないように安全運転になるから無気力に見えてしまうのだ。
本場所に足を運んでくれる観客に失礼極まりない。
今は連日の大入りで相撲協会はホクホクだろうが、こういう状態を放置していれば、いずれしっぺ返しを食らうことになる。
金儲けしか考えていない協会や、しょせんは利益代表に過ぎない横綱審議会では、自浄作用は期待できない。

そこで提案だが、本場所を年四場所制に戻したらどうだろうか。
年六場所だと本場所と本場所の間が1ヶ月しかない。これでは怪我の治療や身体のケアが不十分になる。そうして中途半端に出場してはまた怪我をするという悪循環に陥っている。
間に2ヶ月あれば治療やケアもだいぶ楽になるだろう。
その代わり
・横綱が2場所以上連続休場する場合は、公的医療機関での診断書提出を義務づける。
・大関はスリーアウト制度、つまり大関在位中に負け越しが3回になったら関脇に降格させる。降格直後の場所で10勝以上の成績を上げたら大関に戻れる制度は存続させる。
こうすれば、上位陣がピリッとした好取組が期待できるだろう。

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2018/09/26

貴乃花問題と「ムラ社会」

相撲協会に退職届を出した貴乃花親方が9月25日に会見を開いた。
貴乃花が今回の事態に追い込まれた理由として、貴ノ岩への暴行問題の告発状に関し協会側から事実無根との見解が示され、これを認めねば廃業に追い込まれるという圧力があったと主張している。
相撲協会側はこれを否定しているが(公式に認める筈がない)、事実しては協会が貴乃花を追い出したくて色々と画策してきたことは否定できまい。

相撲協会は典型的なムラ社会だ。
ムラ社会は所属する人間に「同質」を求め、「異質」を排除する。
相撲協会にとっては貴乃花は異質の存在だった。だから村八分にされ、最後は追い出されたというのが今回の経緯だ。
ムラ社会にとって大切なことは村の「掟(おきて)」を守ることだ。
掟はしばしば法令より優先される。
貴乃花が提出した告発状は、その内容が正しいかどうかにかかわらずムラの掟に反するものだった。
掟を無視し異質な行動をとり続けたという理由だけで、貴乃花はムラから排除されたのである。

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2018/01/05

相撲協会はいっそ「公益法人」なんて返上したら

新年早々恐縮だが、税金のはなし。

2015年度 15万円
2016年度 15万円
2017年度 15万円(見込み)
(万円未満は四捨五入)
上の金額は、相撲協会が年間に納入した税金だ(月刊誌『選択』2018年No.1).。
一方、相撲協会の売上高は次の通り。
2015年度 115億円
2016年度 120億円
2017年度 110億円(予算)
(億円未満は四捨五入)

110億円以上の売り上げで、2016年度で7億円を上回る利益をを上げている法人が、なぜ実質無税に近い扱いで済んでいるのか、そのカラクリは相撲協会が公益法人であるからだ。
公益法人の場合、公益目的の事業は非課税だ。

では、なぜ相撲協会が公益法人なのかというと、
・太古より五穀豊穣を祈って執り行われる神事を起源とし
・我が国固有の国技であることを考慮し
・「大相撲」はこうした神事や伝統の「一般公開」であると位置づけ
・それ自体が「公益目的事業」とされる
というのが理由である。
ヘ~、知らなかったなぁ。

大相撲が神事や伝統の一般公開とは笑わせる。
あれはどう見ても格闘技の一種で、他のプロスポーツと同様の単なる「興行」にすぎない。
名目と実態とがあまりに離れすぎている。
仮に「神事や伝統の一般公開」なら、なぜNHKから年間30億円もの放映権料をふんだくってるんだろう。その原資は私たちから強制徴収している受信料だ。
公益法人なら公共放送から金を取るのはおかしい。
公益法人なら、暴力団とは完全に縁を切るべきだ。

それがイヤなら、さっさと公益法人なんて返上して税金も納めることだ。
そうすりゃ、どこやらの家元のオバちゃんから、ガタガタ言われるなくても済むぜ。

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2017/12/02

「公益法人」と聞いて呆れる大相撲

「相撲が国技だって、オレ呆れけぇっちゃたよ。確かに国技館でやってるから国技なんだろうが。
もし大相撲が国技って言うんだったらだな、本場所と本場所の間には力士たちが全国の学校だの会社だのを回ってだよ、(相撲の)指導だの何だのしてるんなら、そりゃ国技だと認めてやってもいいよ。
けど、奴らがそんなことしてるのを聞いたことがねぇ。
たまに来るのは、祝儀が欲しい時だけだ。」
以上は、立川談志が演じた『相撲風景』という落語のマクラ部分だ。

子どもの頃、母親は「相撲取りは男芸者」と言っていた。
地方巡業ともなれば、その地元の興行師が巡業を仕切っていたが、多くはヤクザだった。
もしかすると、今でも実態は変わらないかも知れない。
相撲取りの贔屓、いわゆるタニマチだが、そのスジの人もいるだろう。
力士や親方と暴力団との関係がたびたび噂されるのも、そうした土壌があるからだ。

私は小学生の時から大相撲が大好きで、ラジオの実況放送は欠かさず聴いていた。親にねだって相撲雑誌も買っていた。
今でも、大相撲のTV中継は在宅している限り必ず観ているし、本場所も何度か観戦している。
だから、相撲ファンと言っていいだろう。

相撲協会といっても実態は部屋の親方、一門の連合体だ。
協会の理事は、それぞれの一門からの代表者で構成されている。だから一門の利益代表でもあるわけだ。協会の役員が相撲茶屋の利権に絡んでいるとの噂が絶えない。
力士が引退して親方になるためには、親方株を取得せねばならないが、億単位の金が動くとされている。

大相撲を純粋なスポーツと思ったら大間違いだ。
審判役である行司は各相撲部屋に所属しているが、そんなスポーツは他にない。
他に勝負審判が土俵下で眼を光らせているではないかという反論もあろうが、これとて部屋の親方衆が勤めている。
プロ野球でいえば、各球団の監督が試合の審判をしているようなもので、到底純粋なスポーツとは言えない。
大相撲はショーでもある。
ショーというと否定的に取る人もいるだろうが、どのショーだって演者はみな真剣に取り組んでいる。
力士たちだって、少なくとも本場所は真剣勝負している。

私はそうした「いかがわしさ」を含めて大相撲が大好きなのだ。
だから、昨今の暴力事件だの横綱の引退騒動だのを冷ややかに見ている。
まあ、あの程度のことはあるでしょう。
あんまり相撲にクリーンなものを求めてはいけない。
「公益法人」なんてガラじゃないのだ。さっさと「公益」を返上した方がいい。

大相撲に不満があるとすれば、マス席の値段が高すぎること。それも要りもしないお土産だの飲み物だのが勝手に付けられ、高くなっている。
そんな余計なものを取り払って、一人1万円程度にすれば、もっと多くの人が観戦できると思う。

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2017/10/03

阪神タイガースに清宮は要らない

今年の阪神タイガースの2位が確定した。
シーズン前に阪神が優勝するカギとして
・センターラインの固定化
・鳥谷の復活
をあげたが、この2点は何とかクリアーできたのが大きい。
最大の誤算は藤浪投手と高山外野手の低迷だ。
藤浪には名実ともにチームのエースとして最低2桁、出来れば15勝を期待していた。
昨年の新人王である高山は、今年は打率3割、本塁打20本以上が期待されていた。
処がフタを開けてみると藤浪はまともにストライクが入らない四死球病で、試合に出ては大量失点して2軍落ちを繰り返し、最後までローテに加わることさえ出来なかった。
高山もシーズン途中から2軍暮しが続き、これまた精彩を欠いままシーズンを終わらせた。
この二人が期待に応えた活躍をしてくれていたら、優勝の可能性は十分にあったと思う。
それでも何とか2位になれたのは、中継ぎ、抑えの投手陣の頑張りだった。
それに上本や俊介、大和といった中堅選手の活躍も大きかった。

さて、今シーズンオフのドラフトの目玉とされる清宮幸太郎だが、阪神もいち早くドラフト1位の指名に名乗りを上げた。
しかし、今の阪神に清宮幸太郎は本当に必要な選手なんだろうか。
高校通算本塁打111本の史上最多記録保持者ではあるが、高校野球の公式戦に限った通算成績は、70試合出場で29本塁打だ。それもほとんどが地区大会の予選での成績だ。
チームは清宮のホームランバッターとしての素質に期待しているようだが、プロはそれほど甘くない。
あの王貞治でさえ打撃が開花したのは入団4年目からで、しかも荒川という名コーチの熱血指導があったからだ。

最大の問題は守備だ。どうやら清宮は一塁しか守れないようだ。
一塁しか守れない選手を、今の阪神が果たして必要だろうか。
一塁手は今でも余っている。一塁手はどの選手でもある程度出来るポジションであることは、阪神ファンならかつての遠山・葛西スペシャルで先刻ご存知だろう。相手打者によって遠山が投げる時は葛西投手が一塁へ、葛西が投げる時は遠山投手が交代で一塁を守った。
他のポジションの選手がファーストを守ることがあるし、補強した外国人選手にとってファーストが指定席になるケースが多い。
今シーズンも後半は、途中加入の外国人選手ロジャースが一塁に入り、そうでない時は中谷外野手や新人の大山三塁手がファーストを守っていた。開幕スタメンだった原口は2軍落ちしている。
今後も福留などベテラン選手が状態によってファーストを守る機会が増えるだろう。
更に、今シーズンオフのFAで、日本ハムの中田一塁手を獲得する構想がある。
そんなに一塁手ばかり集めてどうするつもりだろう。

広島がチームにあわないといって清宮獲りから外れたが、賢明だと思う。
阪神もどういうチームにしてゆくのかを先ず考え、その構想に従ってドラフト戦略を立てるべきなのだ。
清宮の人気は魅力かもしれないが、元々人気チームである阪神にとってはさほど大きな効果は期待できまい。
清宮はDH制のあるパ・リーグが相応しいと思うし、セ・リーグなら観客動員が低迷している中日に入団して貰った方が、本人のためにもチームのためにもベターだと思うのだが。

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