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2023/11/18

迷惑系YouTuberと杉田水脈

民間逮捕を標榜していたYouTuberが名誉で逮捕された。何の落ち度がない人に対して犯罪者呼ばわりし、勝手に動画を撮影し公開したものだ。
逮捕後の取り調べでは、犯行の動機は動画再生数が増えれば収入が得られるのと有名になりたかったと言ってるようだ。
こうした他人に迷惑をかける動画を撮影し公開する人間は迷惑系YouTuberと呼ばれ、世間からは顰蹙をかっているが、一部に根強い愛好者がいて商売になっているらしい。
世間の99%を敵に回しても、1%の熱烈なフアンを獲得すれば、人口比でいえば100万になるので、ビジネスとして成り立つことになる。
「今だけ金だけ自分だけ」という世相に乗っかったビジネスだ。

杉田水脈議員の差別発言がしばしば問題となっている。発言の内容が政府方針とはことなっているし、事実とも違っていると指摘されても、やめようとしない。
杉田自身は差別はしてないし、支援者を批判しているだけだと主張しているようだが、差別を助長する結果となっており詭弁は明らかだ。
問題はこうしたヘイトを支持する人たちが存在していることで、そうした人たちの熱烈な支持を得られれば、それだけで彼女は比例区で当選できる。
元々、杉田を自民党の国会議員にしたのも、安倍元首相の強い推しがああったからで、自民党の一部の主張を代弁しているとも言える。
だから、杉田水脈のヘイト発言はこれからも続くことになる。彼女にとっては「飯のタネ」なのだ。
こちらは「今だけ票だけ自分だけ」ということになるだろう。

2023/09/07

クズ

いわゆる「部落」への差別が依然として横行していると報じられている。ネット社会になってから却って酷くなったという見方もあるようだ。確かにそうしたサイトが存在するし、アクセスする人も少なからずいるようだ。
私の経験では、以前から部落が話題になることはなかった。部落の存在を知ったのは10代の半ば頃で、小説や映画存在を通して初めて知ったくらいだ。だから差別意識は皆無だ。
元々、部落自体は人為的なもので、差別を受ける理由などない。
しかし、差別する連中は、どの地域に多いとかどの名字が多いとか、そんな事をほじくり返して喜んでいる。

関東大震災で多くの朝鮮人が殺された、これは歴史的事実だ。
私の両親は二人とも関東大震災を経験していたので、子どもの頃から震災の話は聞いていた。その中であまり詳しくはなかったが、朝鮮人たちが酷い目に逢ったということも聞かされていた。
処が、これを否定する人たちがいるようで、そういう連中がグループを組んで行動していると報じられている。9月1日に行われた朝鮮人犠牲者の法要祭に押しかけて妨害したとある。

こうした言われなき差別でしか自己のアイデンティティーを保つことができない人は、クズとしか言いようがなく、同じ日本人として恥ずかしい。
言論の自由は保証せねばならないが、同時に差別は唾棄すべきものだ。
明らかなヘイトに対しては、人権保護の立場から取り締まりの対象にすべきだ。

2023/08/01

天網恢恢ビッグモーター

『天網恢恢(かいかい)疎にして漏らさず』
【意味】天の網はひろく、その目はあらいようだが、悪人を漏らすことなく捕える。すなわち、天道は厳正で、悪事をなしたものは早晩必ず天罰を受ける。
久々にこの諺を思い出した。いま報道されているビッグモーターをめぐる不祥事だ。
次々と悪事が露見しているが、以前から一部のネットでは話題になっていたらしい。しかし監督官庁も動かなければ、マスメディアも関心を示さなかった。
ビッグモーターとしては、この程度のことは許されると思い込み、悪事の深みにはまって行ったのだろう。
しかも本来は被害者であるべき損保企業までが、グルになっていいたとなれば、開いた口が塞がらない。
「今だけ、金だけ、自分だけ」という現代の風潮を示す事象でもある。
先日、経営者の兼重社長(当時)の記者会見が行われたが、経営者は知らぬ存ぜぬ、悪いのは実行した社員であるという主張を、時々薄笑いを浮かべながらしゃべっていた。
コンプライアンスなんて知ったこっちゃないという風情だ。
この悪役ぶりは風貌を含めて際立っており、キャラは立っていた。
監督官庁もマスメディアもようやく重い腰をあげているので、重い処罰が下されるだろう。
一応の経営責任は取ったようだが、オーナーの立場は変わらず、企業が存続する限りは一族の支配体制は続く。
『悪い奴ほどよく眠る』とは黒澤明監督の作品のタイトルだったが、現実を写していて今や新しい諺に加えられている。
ビッグモーターの件も、そうならぬよう監視せねばなるまい。

2023/07/26

悪魔の所業

事件の記事で一番辛いのは、子どもへの虐待だ。
幼い子どもを家族全員で暴力をふるい死亡させてしまった事件。
見舞金欲しさに子どもに食事を与えず数十回も入院させ、その金を自らの遊興費に充てていた事件。
子どもたちを自宅や車に置いて長時間外出し、死亡させてしまった事件。
その子のことを思うと、切なくて悲しくて悔しくて体が震え涙が出る。
どんな動物でも我が子を可愛がり、子どもの成長を手助けする。それが高等動物であるはずの人間が、その真逆の行動をしているのだ。
周りに相談できる人がいればとか、そうした人の相談窓口が必要といった意見があるが、これらの事件の親たちに効果があるかどうかは大いに疑問だ。彼らが自ら相談に行くとは思えない。
現に、いくつかの事件で周囲の人が注意したり、アドバイスしたりしているが耳を貸さなかった。警察から警告を受けていたにも拘わらず、同じことを繰り返し最悪の事態を招いたケースもある。
悪魔の所業には打つ手がないのかと、絶望的な気分になる。同じ人間であることに嫌気がさす。
もはや親になることが罪だったとしか言いようがない。

2023/07/18

しょせんは宰相の器に非ず

国内で重大災害が次々と発生するなかで、岸田首相が外遊から戻ってきた。
これから得々として成果を記者会見で語るだろうが、報道で知る限り「ああ、そうですか」という程度で、緊急性も重要性も感じない。
岸田の根本的な欠点は、宰相として「民を憂う」気持ちが微塵も感じられないことだ。そういう神経は持ち合わせていないのだろう。
しょせんは宰相の器に非ず、早々に退陣して貰うしかあるまい。

2023/06/27

京王線刺傷事件の男、お前は落語の『刀屋』か

6月27日に京王線刺傷事件でのいわゆる“ジョーカー男”の初公判が開かれたが、服部被告の弁護人が事件の動機について、
「被告は中学3年の頃から付き合っていた交際相手と婚約をして同棲していたが、誕生日に別れを告げられた」
「その後、女性が別の男性と結婚したことを知った。仕事のトラブルもあり、『死にたい』と考えるようになった」
と語ったとある。
しかもこの男は、腹いせに関係のない人に危害を加えた。
アホか!
中学時代に付き合っていた男女がそのまま結婚する例はむしろ稀だろう。
ヴェルディの有名な歌劇『 リゴレット』のアリアに『女心の歌』があるが、日本語訳の中で、こう歌われているではないか。
♪風の中の 羽のように
 いつも変わる女心
 涙こぼし笑顔つくり
 うそをついて だますばかり
 風の中の 羽のように
 女心かわるよ
 ああ 変わるよ

この男の話をきいて、落語の『刀屋』(『おせつ徳三郎』の後半)を思い出した。
お店のお嬢さんの「おせつ」と深い仲になった奉公人の「徳三郎」は、それが元で店から暇をだされる。
処が、ある日おせつが婿を貰うことになったと知った徳三郎は、刀屋で入手した刀で婚礼の席に乗り込み、新郎新婦を殺害しようと企てる。
この噺では、おせつが心変わりしていない事が分かり、事件は起きずに済むのだが、現実はなかなかこうは行かない。
女心は風の中の羽根のようにいつも変わるものなのだ。男心についても同じことが言える。
長い人生、出会いもあれば別れもある。
そんなものに振りまわされて人生を棒に振るなんぞ、愚かとしか言いようがない。

 

2022/11/01

小室夫妻がそんなに気になるのか

小室圭が試験に合格したので一件落着かと思いきや、週刊誌やネットでは相変わらず「小室ネタ」で賑わっているようだ。
私なんか率直に彼は偉いと思っている。米国の司法試験に受かるなんて、逆立ちしたって出来ないもん。日本中探したって僅かな人しかいないだろう。悔しかったらやって見たらいい。
以前は小室圭が不合格になった夫妻はどうなるのかという記事で溢れていたが、今度は合格しても米国の業界の中で、弁護士として実績があげられるかとか、ニューヨークでの生活が維持できるかとか、圭の母親がどうたらとか、タネは尽きない。
そんなこと、他人が心配するより本人たちがよほど真剣に考えている。だって自分の事だからね。
先ほど「心配」と書いたが、内実は「やっかみ」だ。
世間の小室圭への関心は、「世間知らずの娘を引っかけて玉の輿に乗った」調子の良い人物と見なし、いずれ生活が破綻し家庭も崩壊するんじゃないかという期待感の裏返しだ。
要は「嫉妬心」。
嫉妬や憎悪は、単純な感情論なので理屈が通用しない。しかも執念深い。いくら周囲が指摘しても改めようとせず、ネチネチと繰り返す。
だから、こういう輩は無視するしか手がない。
それより、家柄も経済力も無い若者が、目標を目指してあらゆる手段を活用して努力する姿には、学ぶべき点が多いだろう。
陳腐の様だが、小室夫妻には幸多かれを願っている。

2022/09/09

英国エリザベス女王の死去

英王室は9月8日、女王エリザベス2世が死去したと発表した。96歳だった。女王死去を受け、長男チャールズ皇太子(73)が新国王として即位する。
1952年から70年間に及んだ在任期間は、英国君主としては最長だった。
私は英国には一度しか行ったことがないが、女王が国民から敬愛されているというエピソードを何回も聞いた。城の門衛にも気楽に話しかけたり、すれ違った車からの声援に軽く応えられたりとを聞いて、とても気さくな方だなと思った。
大英帝国はイングランド、スコットランド、ウエールズ、アイルランドの4つの国から構成されていて、過去にそれぞれ独立の機運が高まった時期があったが、一つにまとめ切ったのもエリザベス女王の力だ。
女王亡き後の英国は、これから大変だろう。
1952年の女王の戴冠式は、私は映画館のニュース映画でみた。小学生だった。
今日、死去の報に接し、私の人生とも重なっているという感慨を深くしている。
心より哀悼の意を表する。

2022/08/29

「ひろゆき」って意外に世間知らずだね

「ひろゆき」、本名西村博之だが、世間では専らひろゆきで通っている。もっともネットに縁のない方は、誰?となるだろうが、ネット掲示板2チャンネルの創設者で、現在はパリ在住の実業家として活躍しているようだ。最近では世の中の様々な問題について発言していて、ネットの世界では一定の影響力を持っている。
そのひろゆきだが、俳優・香川照之が過去に、銀座のクラブでホステスの女性に対して、服の中に手を入れてブラジャーを剥ぎ取るなどの行為を行ったことについて、SNSで次の内容を発信していた。
「キャバクラなど風俗は、性的被害や嫌な思いをする事で高い給料が貰える仕事です。セクハラが嫌なら風俗で働くべきではないです。「他の仕事が出来ないので選択肢が無い」という人は生活保護をどうぞ。「キャバクラで働いても性的な被害を受けない」というのは嘘です」
この主張を見る限りでは、「ひろゆき」って人はいわゆる風俗店とクラブとキャバクラとの区別がつかないんじゃないのかな。名前はややこしいが、キャバクラとキャバレーとは別物だし、クラブとは全く違う。いずれも性的サービスを提供する風俗ではない。
こうした店では、大概の客はホステスとの会話を楽しむのであって、香川の様な行為をすれば店から「出禁」になっても文句は言えない。
ひろゆきの言う、「性的被害や嫌な思いをする事で高い給料が貰える仕事」では決してない。
一昔まえの「ピンサロ」じゃあるまいし。
ひろゆきの、意外な世間知らずの面が晒される結果になったようだ。

2022/07/28

安倍晋三元首相への国会の追悼演説の人選

自民党が安倍晋三元首相への国会の追悼演説を巡り、盟友の甘利明前幹事長を立てる方向で調整していることに関し、与野党から疑問の声が上がっている。過去には自民の首相経験者に対しては野党党首級が演説してきたし、野党の党首クラスの場合は与党が追悼演説を行ってきた慣例がある。自民党は「遺族の意向を踏まえた判断だ」としているが、追悼演説は議会として行うものであり、遺族の意向は関係なかろう。
例えば、1960年に社会党委員長・浅沼稲次郎が演説中に、右翼によって刺殺されるという事件があった。
この時の議会の追悼演説は、反対党を代表して池田勇人首相が行っている。思想や政策の違いを超えた名演説とされている。
以下、後半部分を紹介する。

戦後、同志とともに、いち早く日本社会党の結成に努力されました。昭和二十二年四月の総選挙において同党が第一党となり、新憲法下の第一回国会が召集されますと、君は衆望をになって初代の本院議運委員長に選ばれました。書記長代理の重責にあって党務に尽瘁するかたわら、君はよく松岡議長を助けて国会の運営に努力されたのであります。幾多の国会関係法規の制定、数々の慣行の確立、あるいは総司令部との交渉等、その活躍ぶりは、与・野党を問わず、ひとしく賛嘆の的となったものであります。
翌二十三年三月、君は、日本社会党の書記長に当選、自来、十一年間にわたってその職にあり、本年三月には選ばれて中央執行委員長となり、野党第一党の党首として、今後の活躍が期待されていたのであります。
かくて、君は、戦前戦後の四十年間を通じ、一貫して社会主義政党の発展のために尽力され、君自身が社会党のシンボルとなるまでに成長されたのであります。淺沼君の名はわが国政治史上永久に特筆さるべきものと信じて疑いません。
君がかかる栄誉をになわれるのも、ひっきょう、その人となりに負うものと考えるのであります。
淺沼君は、性明朗にして開放的であり、上長に仕えて謙虚、下僚に接して細心でありました。かくてこそ、複雑な社会主義運動の渦中、よく書記長の重職を果たして委員長の地位につかれ得たものと思うのであります。
君は、また、大衆のために奉仕することをその政治的信条としておられました。文字通り東奔西走、比類なき雄弁と情熱をもって直接国民大衆に訴え続けられたのであります。
 沼は演説百姓よ
 よごれた服にボロカバン
 きょうは本所の公会堂
 あすは京都の辻の寺
これは、大正末年、日労党結成当時、淺沼君の友人がうたったものであります。委員長となってからも、この演説百姓の精神はいささかも衰えを見せませんでした。全国各地で演説を行なう君の姿は、今なお、われわれの眼底に、ほうふつたるものがあります。
「演説こそは大衆運動三十年の私の唯一の武器だ。これが私の党に尽くす道である」と生前君が語られたのを思い、七日前の日比谷のできごとを思うとき、君が素志のなみなみならぬを覚えて暗たんたる気持にならざるを得ません。
君は、日ごろ清貧に甘んじ、三十年来、東京下町のアパートに質素な生活を続けられました。愛犬を連れて近所を散歩され、これを日常の楽しみとされたのであります。国民は、君が雄弁に耳を傾けると同時に、かかる君の庶民的な姿に限りない親しみを感じたのであります。君が凶手に倒れたとの報が伝わるや、全国の人々がひとしく驚きと悲しみの声を上げたのは、君に対する国民の信頼と親近感がいかに深かったかを物語るものと考えます。
私どもは、この国会において、各党が互いにその政策を披瀝し、国民の批判を仰ぐ覚悟でありました。君もまたその決意であったと存じます。しかるに、暴力による君が不慮の死は、この機会を永久に奪ったのであります。ひとり社会党にとどまらず、国家国民にとって最大の不幸であり、惜しみてもなお余りあるものといわなければなりません。
ここに、淺沼君の生前の功績をたたえ、その風格をしのび、かかる不祥事の再び起ることなきを相戒め、相誓い、もって哀悼の言葉にかえたいと存じます。

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