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2024/02/05

やはり「男の上半身と下半身は別人格」

ここのところ、週刊誌などで有名な芸能人やスポーツ選手のスキャンダルが報じられ、本人側の反論(提訴)に加えて、周囲の人たちから様々な意見が表明されている。
その中で気になるのは、本人たちの業績や性格などを引き合いに出して論じる人がいることだ。
それは論点がずれている。
大事なことは、報じられたことが事実であるかどうかの一点だ。
以前に当ブログで、「男の上半身と下半身は別人格」というタイトルの記事を書いたが、人間的には立派でも女性関係にはだらしない男というのは少なからず存在する。
どうやら、上半身と下半身では脳の指示系統が違うのだろう。
芸能人らの「女遊び」を否定する気はない。ただ遊びである以上、相手は玄人を選ぶべきだろう。
もし素人を相手にするなら誠意と丁寧な対応が要るだろう。
ホテルに呼んでサービスさせ、車代程度の金を渡したんじゃ、そりゃ相手は怒るわな。
一流の芸能人になろうとするなら、遊びも一流でなくてはなるまい。

2024/01/26

正司歌江の死去を悼む

昭和を代表する音曲漫才トリオ「かしまし娘」の正司歌江が1月19日、亡くなった。享年94歳。
正司歌江は1929年(昭4)生まれの北海道出身。妹の照枝、花江と「かしまし娘」を結成。56年から本格的に活動を開始し、流行歌や浪曲を取り入れた音曲漫才で人気を博した。ギターや三味線を弾きながら「うちら陽気なかしまし娘」のテーマソングと共に、全国的に親しまれた。
私は、女性はお笑いに向かないとかねがねから思っていて、実際に女性だけのコンビやグループで面白いと感じるのはいなかった。
唯一の例外は「かしまし娘」だった。
お笑いには女性であることを捨てることも必要とされるが、「かしまし娘」は同時に女性としての色気を失っていなかった。
3姉妹はとても仲良く見えていたが、お互い火花を散らすような激しさも有していた。
それを一つにまとめ上げていたのは正司歌江の統率力だったと思う。
大衆の厳しい目で揉まれ育てられた本物の芸だったので、あれ程の人気を長期間保つことができたのだろう。
ご冥福を祈る。

2024/01/10

中村メイコの訃報

日本のテレビ放送の草創期から活躍してきた俳優の中村メイコが、12月31日に亡くなった。89歳だった。
天才子役は大成しないというジンクスを破って活躍した人だった。
さすがに子役時代は知らないが、NHKのラジオドラマ『ジロリンタン物語』(♪毎朝手を振るジロリンタン)や『お姉さんと一緒』(♪いいないいなお姉さんと一緒)あたりから名前を知ることになる。
最も印象的だったのは「七色の声」という特技で、ラジオのドラマでは一人だけで色々な役を演じ分けていた。
歌手としては『田舎のバス』(♪田舎のバスはおんぼろ車)がヒットした。
稀有な俳優として名が残る人だ。
ご冥福をお祈りする。

2023/11/25

ジャニーズ事務所ってどんな犯罪を行ったのだろうか

旧ジャニーズ事務所への批判は、今や袋叩きの様相を呈している。所属タレントの多くはTV出演を締め出され、新会社となったSMILE-UPの経営者も決まらないなどの混乱が続いている。
では、企業としての旧ジャニーズ事務所は一体どの様な組織的犯罪を行ってきたのだろうか。これほど社会的糾弾を浴びるような組織であったのだろうか、ちょっと考えてみたい。
まとめれば、
①経営者の一人だったジャニー喜多川個人による数々の性加害(性犯罪)が長年にわたって繰り返され、事実上放置されてきた。
②旧ジャニーズ事務所の経営陣はこれを放置し、隠蔽を図った。
ということになろう。
①に関しては疑問の余地がない(但し本人はかなり以前に死亡している)。
②については、事務所はジャニー喜多川の性加害の事実を知りながら放置してきたのは事実だろう。
しかし、隠蔽についてはどうなんだろうか。
2000年代初頭に行われた週刊文書との裁判で、「ジャニー喜多川による少年への性虐待の事実はあった」という証言の真実性が認定され、2004年には判決が確定されている。
従って2004年以後は隠蔽の仕様がないと考えるべきだ。
本来はこの段階で事務所はジャニー喜多川への処分を行い、関係者への謝罪を行うべきだった。
しかし大手メディアの大半はこれを問題とせず、事務所への批判も起こしていない。権威は保たれたままだった。
例えば、2019年7月にジャニー喜多川が死去すると、当時の安倍晋三首相は9月の「お別れ会」に、業績を称賛し人徳を讃える弔電を送っている。
裁判を受けて被害者の中には被害届を出しに行った人もいたが、警察が受理しなかったという。
つまり、政治もメディアも警察も(国民の多くも?)皆グルになってジャニー喜多川を祭り上げていたわけで、こうした雰囲気の中で旧ジャニーズ事務所が毅然とした態度を取らなかったとしても、あながち責められない気がするのだ。
結局この問題は、2023年のイギリス国営放送BBCによる特集番組で大きくクローズアップされ、以後一気に大きな問題化されて今日に至っている。いわば外圧によって風穴が開けられた格好だ。
全ての責任を旧ジャニーズ事務所へ押し付けるのはフェアーではなかろう。
所属タレントには罪はない。
それより、新会社が被害者と向き合い、補償を進めていくかどうかを見守ることが大事だろう。

2023/10/23

日劇で見た笠置シヅ子ショー

笠置シヅ子をモデルにしたNHKの朝の連ドラが放映されていて、彼女への関心が高まっているようだ。戦後の一時期、笠置シヅ子の人気は高く「ブギの女王」として次々にヒットを飛ばしていた。暗い時代に人々を明るくしてくれた。
TVが未だない時代だったので、映像は映画で知るしかなかった。笠置シヅ子は映画「銀座かんかん娘」で初めて見たが、あまり強い印象は受けなかった。
実物に接したのは、かつて有楽町駅前にあった日本劇場(日劇)での「笠置シヅ子ショー」の舞台だ。まだ小学4年生の頃だったと思うが、従兄に連れられて行った。
それまでの歌手はスタンドマイクの前で真っすぐな姿勢で歌うスタイルだったが、笠置シヅ子は舞台一杯を使って踊りながら歌うのだ。そのエネルギッシュな姿に目を奪われた。
客席にかけ声をかけながら歌うというスタイルも、恐らく笠置シヅ子から始まったものと思われる。
日劇ダンシングチーム(NDT)のラインダンスをバックにして歌う「東京ブギウギ」は壮観だった。
彼女は1956年(昭和31年)に突如歌手を引退するが、それ以後は女優に専念し、人前では二度と歌わなかった。その潔さも彼女らしい。
笠置シヅ子は歌手としてNHK紅白歌合戦では紅組のトリを二度務め、後年は大阪のおばちゃんスタイルでの脇役として活躍した。

2023/08/12

他人の結婚(離婚)なんて関心ないね

妻「羽生選手が結婚したんだって」
私「フ~ン」
妻「興味なさそうね?」
私「俺、関係ないもん」
妻「そうかも知れないけど、ツマラナイ人ね!」
半世紀以上一緒に暮らしていて、ようやくツマラナイ人だと気づいたか。確かに私はツマラナイ人間だ。
芸能人やスポーツ選手など有名人が結婚(離婚)すると世間は大騒ぎするが、赤の他人のことでそれほどの関心を寄せる心理が理解できない。
要するに、どうでもいいではないか。
個人的に何か関係があるとか、格別の思い入れがあるなら話は別だが。
芸能人やスポーツ選手などにはそのパフォーマンスには関心があるが、彼らの私生活には全く興味がない。
俳優の演技を見ていて思うのは、あれは常人ではなかろうということ。私たちとは違う世界に住んでいる人たちだと思ってしまう。だから突拍子もない行動をとっても、しょせんは向こう岸の人の話だからと割り切る。
例えば歌舞伎俳優は、近年までは半ば「男娼」の世界だった。その名残りが未だ存在していたとしても、さして不思議でない。
以前に制作された映画をみていて、この俳優はしばらくを姿を見ないなと思って調べると、原因は何か不祥事を起こしたことによるようだ。刑事事件を引き起こしたなら別だが、そうで無ければ勿体ないなと思う。
閑話休題。
先日、アメリカの俳優で、男性4人への性的暴行の罪などに問われていたケビン・スペイシーに対して、裁判所は無罪判決をいい渡した。
アカデミー賞受賞した名優のケビン・スペイシー、私も好きな俳優だが、2017年に性的暴行で告発されてから仕事を外され銀幕から遠ざかっていた。これで俳優として復帰できるだろうが、失われた年月は戻ってこない。

2023/06/03

上岡龍太郎の死去を悼む

上岡龍太郎が2023年5月19日に死去していたことが報じられた。享年81歳だった。
漫画トリオの一員の時より、グループ解散に伴うピンになってからの印象の方が強い。
流暢な喋りが特徴だったが、珍しく知性を感じる芸人でもあった。
週刊誌の連載で上方の芸人たちを論じていたが、これがなかなか的確で面白かった。たとえば桂文珍の芸は、丹波出身による劣等感の裏返しだと断じたり、当時人気の女流漫才師には面白くない(同感!)と切って捨てたり、毒舌がさえていた。
フジTVの「上岡龍太郎にはダマされないぞ!」では、番組冒頭でTV局の方針とは正反対の政治的主張を滔々と述べたり、いかにもこの人らしさが出ていた。
21世紀には自分の芸が通用しないと2000年に芸能界から引退したのも、上岡らしい美学と言える。
心より哀悼の意を表する。
合掌

2022/12/28

舞台あれこれ

親に連れられ始めて歌舞伎に行ったのは6歳のころで、また連れて行ってとせがんだ覚えがあるからよほど芝居が好きだったんだろう。
寄席に行ったのもそのころで、落語はもちろん漫才や講談、音曲、手品といった色物も楽しかった。
高校生のころになると新劇や新国劇(当時は人気があった)にも足を運ぶようになった。
舞台はジャンルを問わずといった具合だが、宝塚と新派だけは好きにならなかった。いずれもTV中継でしか観てなかったが、さっぱり興味が湧かなかった。
食わず嫌いではまずいと思って、一度新派だけは観に行ったがやはり面白くなかった。宝塚もきっと合わないだろう。
現役のころは、なかなか時間の余裕がなくて、志ん朝の独演会が休日に重なった時だけ通う程度で、歌舞伎も寄席も滅多に行かなくなった。
定年後はその反動からか寄席や芝居に足が向くようになり、オペラやミュージカルに凝った時期があった。クラシックコンサートも声楽を中心にトッパンホールに通った。
若いころから歌謡曲のコンサートにも行っていた。振り返るとかなりの歌手のライブを観に行っていた。
思いつくままに、下記に名前を列記する。(*印はリサイタル又はワンマンライブ)
笠置シズ子*
霧島昇
フランク永井
弘田三枝子*
九重佑三子
尾崎紀世彦
ハイファイセット
五木ひろし*
石川さゆり*
島津亜矢
高橋真梨子*
特に、五木ひろしと石川さゆりのコンサートは、いずれもその年の芸術祭賞を受賞したもので、印象深かった。

2022/09/12

芸能人に「清廉潔白」は求めない

以前に作られた映画をみていて、この俳優近ごろ顔を見ないなと思い調べてみると、何かスキャンダルを起こしてスクリーンやドラマから遠ざかっていた。
もったいないと思ってしまう。
もちろん刑事事件の被告になったようなケースは別だが、個人的なスキャンダルなら気にする必要はないのでは。
芸能人が不倫しようと浮気しようと、それは本人と家族の問題であって、我々には一切関係ない話だ。
芸能ニュースというと、とかく誰と誰がくっついたの離れたのという話題ばかりがとりあげられる。私はこれを「芸能人下半身ニュース」と名付けている。
本来の芸能記事というのは、新作映画ではあの俳優の演技が光っていたとか、今度の舞台ではこんな意欲的な取り組みをしているとか、そういう事を報道すべきじゃないの。
私たちにとって関心があるのは、芸能人のパフォーマンスであって、人格や素行ではない。

卑近の例で、マスコミを賑わした香川照之のスキャンダルを見てみよう。経過は次の通り。
・2019年7月に香川氏はその他3人と一緒に銀座のクラブを訪れた。
・個室で接客したホステスのAの服の中に香川は手を入れ、ブラジャーをはぎ取り、そのブラジャーは同行した客3人に渡され、全員がその匂いを嗅いだり、卑猥なことを言ったりした。挙句、香川はAにキスを強要し、乳房を直接なでまわすなどした。
・その後に心的外傷後ストレス症候群(PTSD)を患ったAは、2020年5月に、香川の乱行を止められなかったということで、クラブの女性経営者を被告として損害賠償を請求する裁判を起こした。
・Aが女性経営者に求めた請求額は330万円だった。訴訟は2021年に取り下げられた。訴訟を取り下げるにあたって、Aには330万円以上の示談金が支払われた。
もし、香川が強制わいせつ罪で訴えられていれば、状況は変わってきた。
しかし、被害者Aは経営者に対して民事訴訟を起こしたが、示談となって訴訟は取り下げられている。
つまり形式上は、香川は当事者ではない。
無論、経営者が支払ったという示談金の一部又は全部を香川が負担している可能性があるが、示談の際には協議内容などについての公開禁止条項を付けるケースがあるので、その場合は明るみに出ない。
トラブルが起きたのは3年前であり、1年前には示談が成立していて、法的には何も問題を残していない。
これが果たして香川の俳優生命に係わる程の事柄なんだろうか、どうなんだろう。

2022/09/07

おおたか静流の死去を悼む

歌手の「おおたか静流(おおたか・しずる)が9月5日、癌のため死去、69歳だった。
「花」や「悲しくてやりきれない」などのカバー曲で知られているが、作詞家としての力量を評価する。
なかでもフォクダンスの「オクラホマミクサー」に歌詞をつけた「あんまりあなたがすきなので」は傑作。無謀とも思える試みだが、曲のリズムと歌詞のリズムがよく合っている。
中国の「夜来香」や「何日君再来」では、ロマンティックな歌詞をつけて原曲を引き立たせる。
トルコ民謡の「ウスクダラ」では、「千夜の思いを抱きしめて あなた私の色に染まる」と、エキゾチックな風景を表現している。
そして、どの曲も日本情緒を感じるのだ。

合掌

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