心と体

2015/05/25

「健康食品」は健康に悪い

近ごろTVをつけると健康食品とサプリメントのCMだらけだ。もし人間が日常の食事だけで健康を保てないとすれば、人類はとっくに滅亡している。
いま70歳を超えるお年寄りは多いが、ほとんどの人は子ども時代を食うや食わずの生活を送っていた。都会の人は米も食えず、地方の人は米だけという暮しだった。それでも皆長生きしている。
私は健康食品やサプリメントといった類のものを使った事がない。
理由は簡単で、一つは人間に必要な栄養素は普段の食材に含まれているので、とくに外部から摂取する必要がないからだ。
もう一つは、どんな成分でも取り過ぎれば毒になるからだ。例えば人間が生きるためには必須の塩と水を考えてみよう。ある量を摂取すると人間が死に至るのを「致死量」と呼ぶが、塩の致死量は200g程度、水の場合は20-30リットル程度(いずれも資料によって数値は異なるが)とされ、個人の条件によってはこれより少ない量でも死亡することがある。
これはどの食品でも言えることで、身体に良いといっても特定の成分を取り過ぎるのは避けるべきなのだ。

今から20年以上前になるが、かつて現役時代に在籍していた会社が(よせばいいのに)一時期「健康食品」の開発を手掛けたことがあった。晴海にあった東京国際見本市会場での健康食品展に出品しPRしたこともある。
私も数か月、開発のお手伝いをしたのでこの業界を多少は垣間見ることができた。極論をいえば、半分は詐欺みたいなものだった。根拠のない効能をうたい、効果を誇大宣伝していたのだ。そうして安い商品をベラボウに高く売りつける。
しばらくして会社はこの開発から撤退したが、正解だったと思う
現在は事情が違っているかも知れないが、相変わらずCMでは「私がこれを飲んだら(食べたら)、こんな効果がありました」などという体験談が紹介されている。事実かも知れないが、それはあくまでその人一個人の体験に過ぎず、決して普遍的なものとはいえない。
以前にも書いたことだが、50年間苦しんできた慢性喘息が50歳の頃に突然治ってしまった。何もせずにだ。もしあの時に「00健康法」をしていたら、きっとその効果だと信じていたろう。何かの宗教を信仰していたら、そのご利益だと思っただろう。だから個人体験談などというのはアテにならないのだ。

それでも効果があると信じて飲んだり食べたりしている分には問題はないが、2013年に国民生活センターに寄せられた健康食品に関する苦情相談は約6万4千件にのぼっている。こうなると本人が良けりゃいいんじゃないのと看過できない。
安倍政権はサプリメントなど一般食品の「機能性表示」の解禁を決め、この制度は4月1日から実施されている。「機能性表示により国民に安心感を与えて、医療費が削減できる」などを謳い文句にしているようだが、健康被害などの負の側面が拡がることは全く考慮されていない。
どうやらサプリメント大国であるアメリカに配慮し、米国の「栄養補助食品健康教育法」を手本にして作った制度のようだ。今後、海外から多数のサプリメントが流入してくることが予想される。
こうした動きに騙されぬ賢い消費者になることが求められよう。

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2014/03/06

武田薬品の臨床試験「捏造」疑惑

ノバルティスファーマ社による一連の臨床試験の不正問題は、1月9日、厚労省が同社を薬事法違反で刑事告発し捜査は新たな段階をむかえた。
しかし同様の不正は他の製薬会社でも行われていることは前から噂されていて、その中でもノバルティスファーマより悪質だとの声があがっているのが武田薬品の降圧剤「カンデサルタン(商品名:ブロプレス)」に関する疑惑だ。
新薬の開発には膨大な費用がかかるが当れば巨きな利益が得られる。その決め手となるのが臨床試験データ(エビデンス)だ。いくら素晴らしい新薬ができても副作用が小さく人間に効かなくては商品にならない。
その結果、エビデンスのデータを少しでも自社商品にとって有利なものにしようと製薬会社は考えるわけだ。

以前から雑誌などに書かれていたが、最近になってようやく全国紙にも記事が載るようになったこの疑惑だが、おおよそ次のようだ。
先ず第一の疑惑。
問題の薬品は武田薬品が販売する「カンデサルタン(商品名:ブロプレス)」で、対抗商品にファーザーが販売する「アムロジピン(商品名:ノルバスク)がある。後者は私も服用しているクスリだ。
このうちどちらが効果が高いかを2001年~2005年に高血圧患者4700人を対象に臨床試験が行われた。
この試験は日本高血圧学会が主体となった医師主導臨床研究として行い、データのまとめは京都大学EBM共同センターが行った。
いかにも公正な機関のように見えるが実態はそうでなかった。武田薬品から同センターに奨学金名目で25億円もの寄付金がふりこまれていた。二つの商品を比較するとしながら、片方の企業からだけ巨額の資金が提供されれば結果はどうなるか歴然としている。こういうのを世間では「利益相反行為」という。
こうした大規模なデータを処理するにはWebデータシステム構築などが必要だが、これらは全て武田薬品の藤本明氏(当時、同社開発本部首席部員)が担当した。藤本氏は2007年に武田から京都大学EBM共同センターに移り、その後に発表した一連の論文では、藤本氏は京大EBM共同センター研究部長の肩書で発表している。既に武田の社員じゃないから問題ないという理屈は成り立たない。
第二の疑惑は、「ブロプレス」と「アムロジピン」2剤の心血管系障害累積発症率を比較したグラフが2つあることが判明している。2006年の国際高血圧学会発表時のものと、2008年に米国専門誌「高血圧」に掲載された研究論文のものの2つだ。
両者の違いは時間軸の長さで学会版は48カ月で、42カ月以後それまで発症率でアムロジピン服用群よりも高かったブロプレス服用群が逆転して低下している。ただ通常はこうした現象は起きないのだそうだ。
一方の専門誌版では、その結果が不自然だという理由から42カ月以後が削除されている。データの信頼性が疑われたということか。
第三の疑惑は、論文が発表された2006年以後も、武田はブロプレスが長期服用によって心疾患系障害発症で有利となるように見えるグラフを販促資材(製品パンフレット)に使い、ブロプレスを販売したというものだ。

武田薬品の「カンデサルタン(ブロプレス)」は、2012年度の総売り上げが1696億円という目玉商品だ。販売促進に有利なエビデンスは喉から手が出るほど欲しかったんだろう。
経緯をみるとこの件はノバルティスファーマ社の不正と酷似している。
薬品の試験に不正があれば、私たちの生命や健康に直接的な影響を与える。
関係機関の厳正な捜査を望みたい。

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2011/10/26

「飛び込み自殺」するな

幼いとき両親から鉄道への「飛び込み自殺だけはするな」と、口が酸っぱくなるほど言い聞かされてきた。だから「飛び込み自殺」だけはすまいと心に決めてきた。
近所に電車の踏切で事故を起こした人がいて、当時の国鉄から多額の金を請求された。
それを聞いた両親がこれは大変だということで、息子にコンコンと説いたわけだ。「命の大切さ」などと回りくどい表現ではなく、とにかく迷惑だから絶対にダメ、というのも直接的でいい。こんな親は珍しいだろう。
子どもの頃にすり込まれたことというのは忘れないものだ。そのせいか「飛び込み」に限らず、自殺したいと思ったことは一度もない。
是非、全国のご家庭でも試して頂きたい。

飛び込み自殺をはかると、鉄道会社自殺者が死亡しなかったときは本人に、死亡した場合は遺族に損害賠償が請求される。
内訳は、払い戻し運賃、他社の交通機関への振替費用やタクシー代、車輌や設備に損傷が出たらその修理代金、事故処理費や人件費などとなる。要は事故を起こしたことにより鉄道会社が被った損害と現状回復するための費用の全額である。
以上は費用だけだが、迷惑はこれにとどまらない。
以前、電車の乗務員にうかがったが、仕事で一番つらかったのは事故の後の遺体の片付けだったそうだ。
確かに想像しただけでも、辛さが分かる。
事故により列車は1時間ほど運行を停止することになるので、乗客にとりこれも大変な迷惑だ。

では、飛び込み以外なら迷惑はかからないかというと、それが違う。
首つり自殺の場合、借家だったりすると家主から賠償請求されるケースがある。家屋の価値そのものが下落するからだ。
遺族に追い打ちをかけるという批判もあるが、請求の根拠は鉄道の場合と同じで不当とはいえまい。
焼身自殺やガス自殺では周囲をまき込むことがあり、時には第三者が犠牲になることもある。
入水はどうかといえば、1948年に作家・太宰治が愛人と共に玉川上水で心中した際に、都民の飲み水を汚したと非難されたことがある。
だからどんな方法をとろうと、自殺は迷惑がかかる。
それだけではない。
残された家族や関係者の悲しみは深く大きい。時には一生の傷となって残る。こちらこそが大問題だのだ。
だから絶対に自殺してはいけない。
自殺それ自身は違法ではないが、やはり反社会的行為であると思う。

1998年から2010年までのあいだ、我が国の自殺者は毎年3万人を超えている。今年も同様の結果になりそうだ。
日本の自殺率は先進国の中で最も高い。
一般に雇用との関係を指摘されることが多いが、日本の失業率が欧米の半分ていどなのに自殺率は1.5-3倍ほどに達していることからすると、これだけでは説明つかない。
OECDによる2005年調査で、「友人や同僚との付き合いがなく社会的に孤立している」と答えた人の割合が、調査した国の中で日本が最も高かったとある。
子どもの世界では、ユニセフにおる2008年調査で、「孤独を感じる」と答えた15歳の割合がやはり対象国の中で日本が断トツだった由。
こうした世間からの孤立感こそ、自殺の最大の要因なのかも知れない。

毎年3万人もの人が自殺するというのは、明らかに異常事態だ。
いかに自殺を防止するか、残された家族へのケアをどう進めていくか、我が国にとって緊急かつ最重要課題として取り組むべきだろう。

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2008/11/28

「みのもんた症候群」の方々に

「みのもんた症候群」という言葉をどこかで聞かれたことがあるでしょう。これはみのもんたが司会を務めていた「午後は○○おもいッきりテレビ」や、現在司会を務める「おもいッきりイイ!!テレビ」などの番組を見た視聴者がその内容を信用して実行し体調を崩して医者にかかる人が増えたため、医療機関の間で生まれ言葉です。
時には救急車で運ばれてくる重症患者もいるそうですから、注意が肝要です。
私は頻繁にスーパーを利用していますが、ある日店頭から特定の商品が消えるという経験があり、確かにこういう人々がいるのは事実でしょう。

当ブログでも過去何回かとりあげてきましたが、TVや新聞などのメディアでは、特に「健康」や「環境」に関しては、ニセ情報が氾濫しています。「血液型」だの「マイナスイオン」だの「水からの伝言」だの、繰り返し科学的根拠がないことを指摘されているにもかかわらず、依然として信じる人がいます。
この辺りは、「振り込め詐欺」の被害と共通性があるのでしょう。
もしかしたら、人間には騙されたいという願望が心の中にあるかも知れません。

「メディア・バイアス」(松永和紀著、光文社親書)には、こうしたニセ情報が繰り返される構図について、興味深い指摘がされています。
先ず、マスコミなどのメディアというのは、視聴率を上げたい、発行部数を稼ぎたいという思惑から、どうしても特異な記事をとりあげるという習性があります。
例えば「ダイエット」ですが、やせるためにはカロリーの摂取を減らすか、運動などでカロリーを沢山消費するか、いずれかの方法しかありません。こんなことは子どもでも分かります。
処が、こうした事実を放送しても誰も視てくれない。それより「〇〇を食べると痩せられる」という番組の方がインパストがあり、視聴率が稼げるのです。
1000人のうち999人が主張することより、一人だけが主張している学説が採りあげられるのは、こうした理由からです。

次に、科学記事を提供するフリーの科学ライターの原稿料というのが、およそ原稿1枚あたり1-3万円だそうです。厳密な記事を書こうとすると多額な調査費用がかかってしまう。その結果書いたものにインパストがなければ、次の原稿依頼が来なくなります。
それに対して、「〇〇が危ない」という原稿を書く場合には大した調査を必要とせず、一方記事にインパクトがあれば次々と原稿依頼がくるという仕組みです。
つまり生活のためには、ヨタ記事を書く科学ライターの方が収入が多いという結果になる。これがもう一つの要因です。
この場合、「XXが危ない」と書くと、後でXXに危険性が無いことが判明した場合、虚偽を書いたことになります。そこでライターは、「A大学のB教授がXXが危ないと言っている。」と書くことになります。これなら後で事実に反していても、責任を問われることがないわけです。

そこで登場するのが、珍説を主張したり、トンデモ理論を発表したりする「科学者」の存在です。
大学教授だのOO博士だのという肩書きで登場して、もっともらしい「学説」を紹介するわけです。
良く観察すると、こうした「学者」は特定の人物であり、あちらの番組こちらの番組に出ては、トンデモ理論を繰り返しているそうですから要注意ですね。
それなら別の科学者が、その誤りを指摘すれば良いのでしょうが、そんな事をしても何の得にもならないし、第一そうした反論をメディアが採りあげてくれない。
もう一つには、あまりに荒唐無稽な理論だと、まともに反論することさえバカバカしいという事情もあるようです。
かくしてメディアの世界では、エセ科学者がノサバルという事態が起こるのです。

勿論、こうしたニセ情報を流して儲けている企業の存在も無視できません。
有名な所では、「バイオ燃料」が地球温暖化防止に寄与すると大宣伝されましたが、結果はどうだったでしょうか。世界的な食糧危機を招く一方、特定の農産物を生産している国や企業を始め、商品先物取引などで多大な利益が得る人たちを生み出してしまいました。
彼らは、時に消費者団体や環境保護のNGOなども利用するので、注意が必要です。

先にあげた書籍「メディア・バイアス」では、ニセ情報を見破るための注意事項がいくつか書かれています。
例えば、
・先ず疑ってみる。
・「〇〇を食べれば」というような単純な情報を排除する。
・「危険」「効く」などの断定的な情報はまず警戒する。
・その情報によって誰が得するかを考える。
・体験談は冷静に判断する。
・その情報がどこから発信されたのか注目する。
・他の情報と比較する。
などなどです。

これらの注意事項は環境や健康情報だけではなく、政治経済を含むあらゆる情報にも適用できそうです。

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2007/11/08

詐欺のキーワード

Falls金属製のブレスレットを身につけると血液がサラサラになるとして、全国で8千人以上に1本数十万円で売りつけ、24億5千万円を稼いでいた男らが詐欺罪で捕まりました。
騙す方も騙すほうなら、騙されるほうも騙されるほうです。
ブレスレットで人間の血液がサラサラになるわけが無い。
血液がドロドロだのサラサラだのというのは、ほんの4年ほど前から急に言われだし、主にTV番組などで宣伝されてきたもので、医学的な根拠もアイマイです。
それと血液がドロドロという事と高脂血症とは無関係だし、血管が詰まりやすいという事とも関係ありません。
この製品に限らず、「血液サラサラ」という表現を見たら、先ず眉にツバをつけてみた方が良いでしょう。

これだけ科学の発達した世の中で、しかも多くの人が高校に進んでいる日本で、こうしたエセ科学の詐欺に引っ掛かるのはどうしてなのでしょうか。
2001年の文科省が行ったある調査では、日本人成人の科学技術への理解度が日欧米17カ国中13番目、科学技術への興味と関心は最下位という結果が出ています。
つまり中途半端な知識はあるが、科学に対する正しい知識を持っている人は少ないということが窺えます。
ここら辺りに、詐欺師が巧みにつけ込む余地があるのでしょう。

最近よく聞く言葉に、「マイナスイオン」というのがあります。この効果をうたっているメーカーのHPを見ても、どうも根拠がよく理解できません。
必ずといってよいほど書かれているのが、滝の近くで測ると「マイナスイオン」が多く、またそういう場所では人間の心が癒されるという説明です。
滝というのは繁華街のど真ん中にあるわけがなく、山間部や川の上流にあります。そした場所で静かに滝の音を聞いていれば、誰でも心が癒されるのは当然ですね。
それと人工的に作り上げた「マイナスイオン」なるものが、人間をリラックスさせるかというのは全く別物です。

「マイナスイオン」というのは定義がはっきりしていなく、どうも負の大気イオンを指すようです。
そうなると、大気汚染物質であるNOxやSOxだって負の大気イオンです。こんなものを発生していたら、大変なことになります。
「マイナスイオン」製品に出会ったら、メーカーの人にどういう物質のイオンなのか訊いてみてください。まず答えは返ってこないでしょう。
傑作だったのは、店頭で「マイナスイオン水」というのを見つけた時、成分分析表を確かめたら、Na+、Ca++、K+、など全て正のイオン(プラスイオン)が表示されていました。実際には「プラスイオン水」だったわけで、明らかな不当表示です。
「マイナスイオン」製品の大半は、こんなものでしょう。
因みに2006年に、東京都はマイナスイオン商品を科学的根拠が薄弱として、業者に対し資料提出要求及び景品表示法を守るよう指導を行っています。

「臭いを分解」「有害物質を分解」というのも要注意です。
実際に試験したら、確かに分解はしてくれるものの、分解されて生成した物質がはるかに人体に有害だったというレポートもあります。

最近、こんな表現を聞かれたことはありませんか。
・アルカリ性食品:健康に良い 酸性食品:身体に悪い
・マイナスイオン:心を癒す プラスイオン:イライラさせる
これらは全て医学的に根拠のないもので、風評に属するものです。
何も効果がなかったというなら未だ幸いで、却って健康を損ねたりしたら大変です。
今から30年ほど前に、「βカロチンががん予防に有効」と宣伝されたことがあります。覚えておられる方もいると思いますが、最近パッタリ聞かなくなりましたね。
実は1980年代に、肺がんリスクの人を対象に投与実験を行ったところ、βカロチンを服用した人の方がガン発生率、死亡率ともに高くなってしまい、実験そのものが中止になったということがありました。

健康に良い、身体に良い、病気に罹らない、回復が早い、心が癒されるなど、オイシイ表現にぶつかったら、先ずなぜそうなるのかを考え、自分で調べてみることが大事でしょう。
くれぐれも、詐欺の謳い文句に引っ掛からないように、注意が肝心です。

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2007/02/27

男が襲われる時代に

Chikan内閣府が昨年4月に発表した「男女間における暴力(DV)に関する調査」報告書によれば、女性全体でDVの被害に何度もあったと回答したのは10.6%、一方男性は2.8%なので意外に多いことが分かります。男性で1,2度あったと答えた人は17.4%だそうですから、男の6人に一人は女性から暴力を受けたことになります。
なかには浮気がばれて引っ叩かれたというのも含まれているかも知れませんが、こういうのはDVとは言わない。

“J-CASTニュース”によれば、北海道で女性から男性へのDVの相談件数が、2006年では前年のおよそ5倍に急増したとのこと。
男性用の一時保護対策を検討しているそうですから、話しは穏やかじゃない。
ご同輩の皆さんも、明日は我が身かも知れませんよ。

これは統計があるのかどうか分かりませんが、男性の痴漢被害というのも現実に起きています。
私が直接本人から聞いただけで数名いますので、実際には相当の被害が出ているのでしょう。いずれも、加害者も男です。なかには繰り返し被害にあった男性もおり、ソノ手の男の好みだったりすると、狙われるのでしょうね。
被害を受けた時はすごいショックだそうで、会社を休んでしまった男性もいました。これを聞いて、痴漢被害というは深刻なものだと云う事が理解できました。

女から痴漢行為を受けたという男性もいて、どうせ冗談だと思っていたら、それが違うんですね。
20代の女性本人から、電車の中で男の太股に触ったことがあると、告白されたことがあります。たまたま電車の中で、近くに好みのタイプがいて、ついつい触ってしまったのだそうです。被害者の男は一瞬ビクっとしたけど、文句は言われなかったとか。若くてチャーミングな女性でしたから、あまり腹が立たなかったのでしょうね。
ウラヤマシイ~~。
面白いのはこの女性、自分が痴漢をされた時は、下車してから後を追いかけ、いきなりその男の後頭部をぶん殴ったそうで、やはりヴァイオレンスな女というのもいるんです。

こうなると痴漢を防ぐには、女性専用者だけでは不十分です。
ボクは以前から痴漢専用車を作るのが一番良いと思っています。この車両では免罪として、好きなだけ出来るという車両にするんです。その代わり、他の車両でやった場合は厳罰です。
効果が上がると思うんですがねぇ。

そのうち、女性の男子暴行魔が現れるかも知れませんね。
「えーと、男の人の長い行列が出来てますが、なにかあるんですか?」
「いやね、近頃この辺りに若い女の強姦魔が出るっていうんで、もう大変な人気なんだ。だからこうやって並んで、襲われるのを待ってるんだよ。」
「あなたはまた、随分と前のほうですね。」
「何しろ朝の6時から並んでるんだからね。前から5番目だから、運が良けりゃ被害にあえるんじゃないかと思ってさ。」
「だけど表でこう長時間待たされるんじゃ、ツライでしょう。いっそ順番を書いた券を配っておいて、どこかで休憩してれば、いいんじゃないですか。」
「それは、ナンという券だい?」
「生理券。」

失礼しました!

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2007/01/21

ヤッパリ嘘だった「納豆ダイエット」

Fujitv当ブログで1月23日にエントリーした記事“「健康情報番組」の健康破壊”
(http://home-9.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_bcca.html)で指摘した通り、「納豆ダイエット」はやはり嘘でした。
どんな食品であろうと、食べて痩せるなどということはある筈がない。こんな理屈、子どもでも分かるでしょう。

フジテレビ系の生活情報番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果を紹介した1月7日放送分にデータ捏造(ねつぞう)などの問題が判明し、制作した関西テレビ(大阪市)が20日、発表しました。
主な捏造は、次の通りです。
・ダイエット効果を比較した写真は、別人のものを使用した
・紹介された大学教授のコメントは、実際には無かった
・中世脂肪値の比較では、実際には測定していなかった
・血中イソフラボンの比較データは、架空だった
・血中DHEA(若返りホルモン)の測定データは、架空だった
要するに、番組の頭からシッポまで全てがデッチアゲ、嘘で固めた内容だったということです。
過去にも、TV番組での捏造はありましたが、ここまでヒドイのは前例が無いでしょう。

もっと驚くのは、記者会見での千草宗一郎社長の言で、「チェック体制に若干の不備があった」という発言です。
これだけの嘘で固めた放送をしておきながら、「若干の不備」としか認識しない人物が、放送会社のトップにいることです。
職業倫理などというものは持ち合わせていないんですね、この人は。
そう言われると、じゃあフジや関西TVでは、この程度の捏造は日常的なんですかいと、訊いてみたくなります。
この分では、この局の報道番組なども似たようなんでしょうね。

他局の番組を含めて、こうしたエセ科学をかざした生活情報番組は、眉に唾をつけてみる必要がありそうです。

マスコミの役割の一つは権力へのチェックですが、これからは視聴者や読者がマスコミをチェックする時代になりました。

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2007/01/13

「健康情報番組」の健康破壊

Aruaru1月10日米国ブッシュ大統領が「イラク新戦略」のTV演説で、「失敗の責任は私にある。」と喋っていたので、「そうだお前だ、お前が悪い、直ぐに辞めろ!」とTVに向かって叫んでしまいました。我ながらハシタナイ。
事前の連絡を受けた日本の安部晋三首相は、ブッシュの提案を支持し激励していますが、一体この男はどんな神経をしているのか、異常としか言いようがないですね。

さて、1月7日放送のフジテレビ系の情報番組「発掘!あるある大事典II」で、納豆がダイエットに効果があると放映されてから、納豆が爆発的に売れて、一部の地域や店頭で品切れ状態がおきています。
ここ東京のスーパーでも、納豆売り場を昨日見た限りでは、いつもの2割程度しか置いてありません。
大手納豆メーカーがお詫びの新聞広告を出すほどだから、余程のことなのでしょう。
以前からこうしたエセ「健康情報番組」や、人気司会者がある特定の食品を推奨すると、急に売れ行きが良くなるという傾向がありましたが、今回は極端に現れたのでしょうか。

納豆は、ミニパックと呼ばれる小さなもので、1パックあたりの総カロリーがおよそ100kcalです。
いつもの食事に納豆を加えれば、ダイエットどころか、それだけカロリー過剰となって太るだけです。
事実、業界関係者からも「納豆だけでダイエットできるわけではないのだが」と、戸惑う声も上がっています。
納豆を摂取する代わりに、他の高カロリー食品を減らせば、ダイエットに効果が上がるでしょう。
こんなことは子供でも分かることで、どうしてこう大のオトナ達が簡単に信じ込んでしまうのか、どうも良く分かりません。

私事で恐縮ですが、10年ほど前に3ヶ月間で体重を68→61kgに落としたことがあります。
方法は簡単で、毎晩の呑んでいた酒を3ヶ月間絶っただけです。
アルコールそのもののと、酒の肴を食べなくなったので、摂取カロリーが減ったためです。
体重をコントロールするのは、カロリーバランスしかありません。

食事中に、この食品にはナンとかいう物質が含まれていて身体に良いなどと、TVの番組で吹き込まれた通りの講釈をする人がいますが、「飯がまずくなるのでやめてくれ」と言いたくなります。
普通の食材・食品は、人間の生命と健康を維持するために有効な成分が必ず含まれており、どんなものでも適量に摂れば身体に良いし、摂りすぎれば健康に悪影響を及ぼします。

今回の納豆騒動で話題の大豆イソフラボンにしても、動物を使って過剰に投与した実験では、卵巣や精巣といった生殖器官に対して有害作用が報告されています。
閉経前の日本人女性の場合、過剰に大豆イソフラボンを摂取すると血中ホルモン値が変動したり、月経周期が延長することなどが報告されています。
今の所、大豆イソフラボンの過剰摂取が、ヒトの胎児や新生児に及ぼす影響は明確には分かっていませんが、用心に越したことはありません。
そのため食品安全委員会では、妊婦や乳幼児、小児などが、特定保健用食品として普段の食事に追加して大豆イソフラボンを摂取することを推奨していません。

塩は人間が生きて行く上で必須の物質ですが、摂り過ぎれば身体を損ねる、簡単な理屈です。
米などの穀類、肉や魚などのたんぱく質、それに野菜類をバランス良く適量に摂取すれば、それで十分です。

小学校の入学アルバムを見ると、当時の子供たちはみんな痩せていました。小学校当時、同級生で太っていた人間を思い出せない、日本人でもかつてはそうだったんです。
海外に行っても貧しい国の人はたいがい痩せています。人間だけではない、牛や山羊や犬のネコも、全てスリムです。
食べなきゃ痩せる、食べ過ぎれば太る、それだけのことです。

TV番組では視聴率稼ぎに、科学的裏づけがないまま、この食品が良い、あの食品が効果があったと毎日のように健康情報を垂れ流してますが、むやみに信用すれば命を縮めたり、健康を害しかねないので、注意が必要でしょう。

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2005/08/06

殺人の動機は「性的快楽」

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8月5日自殺サイトで女性を呼び出し殺害したとして、男が殺人と死体遺棄容疑で逮捕されました。容疑者は前上博容(36)で、今年2月2月19日大阪・河内長野市で、レンタカーの中で長元美智子さん(25)の手足を縛った上、口と鼻を押さえて窒息死させ、死体を埋めたものです。
男は「息ができなくて苦しむ様子を見て、性的興奮を覚えた。自殺するつもりは無かった。」と供述しています。更に同様の手口で、21歳の大学生と、14歳の中学生の殺害についても、供述を始めているようです。
この男は、過去中学生などの口をふさいだとして、傷害容疑で3回逮捕され、懲役10ヶ月の実刑判決を受けています。

首を絞めて苦しむ姿を見ると、性的に興奮するというのは、性的嗜好の一種です。そういえば、あの有名な「阿部定」事件は、首を絞められると、性的に興奮するという性癖から起きた事件でした。
今回の事件は殺人ですが、広義の性犯罪とも言えるでしょう。
こうした性的嗜好に起因する事件というのは、犯罪者の矯正が難しく、再犯率も高い、厄介な代物です。

性的嗜好というのは様々ですが、どんなに世間から見てヘンだとしても、犯罪でなければ許されます。
SMクラブで、女王様から鞭で叩かれようと、ピンヒールで顔を踏まれようと、おしっこを飲もうと、それは本人の自由です。オムツをあてて貰うと興奮する男性もいますし、女性を縄で縛らないと興奮しない男もいます。
以前、ある浮世絵師から話を聞いたことがありますが、普通は男女交情の図や、責め絵の注文が多いのだそうですが、客のリクエストの中には、理解に苦しむものがあるそうです。
背景が緑色でないとダメな人、高下駄を履いて唐傘をさした男を描いてないと興奮しない人、とてもヘンですが、でも犯罪ではありません。
性的嗜好というのは実にオクがフカイ、と妙に感心してしまいました。

下着フェチや女装趣味は犯罪ではありませんが、下着を盗めば犯罪ですし、着替えを覗いたり、スカートの下から下着を撮影すれば、犯罪です。露出狂、痴漢行為ももちろん犯罪ですね。
もっと深刻な、小児性愛者というのもあり、子供に対する性犯罪で、いつも問題となるところです。
しかし性的嗜好という観点で見れば、みな紙一重という感じもします。
ここに性的嗜好に起因する犯罪防止の難しさが、あるのだと思います。

こういった人々も、普段はごく普通の社会人なのでしょう。今回のこの前上という男も、会社では仕事熱心だったようで、周囲の人は誰も、彼の性癖に気が付かなかった。
性犯罪の防止には米国のメーガン法など、過去の犯歴と本人の所在を公開する制度がありますが、この事件のケースでは効果が疑わしい。
性犯罪加害者の更生プログラムというのも、度々話題に上りますが、俗にいう精神分析療法やカウンセリングなどは、殆ど効果が無いという調査結果もあるようです。

どのような犯罪でも、受刑者の矯正と再犯防止は、今のところ有効な手立てがありません。
取り敢えずの解決策としては、終身刑の導入も、検討の余地があると思いますが。

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2005/06/29

”健康に良い”は、身体に悪い

mino
現役時代に、木炭の用途開発に携わったことがあります。仕事の関係で、炭の愛好家の会合に出席したことがありますが、その内容が実にイヤハヤなのです。
炭を床下に敷く、壁に塗りこむ、風呂に入れる、飲料水容器に入れる、炊飯器に入れる、枕に入れる、シーツに入れる・・・などなど、炭に囲まれた生活を送っている方もいました。
その効用は、先ず病気が治った、健康になった、体調が良い、いい夢をみるようになった(なんという幸せ!)、肌がきれいになったから始まって、果ては、夫婦喧嘩が無くなった、子供の非行が直った。こんな話を、皆さん真面目な顔して、交流し合うわけです。そして、互いに盛り上がっていきます。
こうなると、もう“木炭教”ですね。
もっとも出席者の大半は、炭で何らかの商売をしている方々で、大いにナマグサイ話でもあるわけですが。
同僚の中には、信用してのめりこんでいった人もいましたが、私は完全に引きました。

世の中、ただいま、健康に良い、身体に良い、という製品で溢れていますが、所詮はこの程度の話です。
“健康になります”と言っても、頭痛と痔が同時に治ったら、オカシイでしょう。

先日もある企業が、食べられる炭というのを製品化したとの記事が出ていました。この“ヘルシーチャコール”には、体内の不純物(ダイオキシン、残留農薬、環境ホルモン等)を排出して、ダイエットや美肌効果があります“と、書かれています。
ホンマかいな。
どういう実験をしたのだろう。複数の人間に一定量のダイオキシンを摂取させ、その食用炭とやらを一方の人には与え、もう一方の人には与えない。そうして毎日、それぞれの血液を採取し、ダイオキシン濃度を測定して、効果を確認したんですかね。まあ、やってないだろうな。

話は飛びますが、6月3日TVで司会者のみのもんたが、「皆さん、ビオフェルミンなんてお飲みになっているじゃないですか、胃腸薬。だったらビールを飲んだほうがいい」と口をすべらせ、番組スポンサーの製薬会社が激怒して、スポンサーを降りたという出来事がありました。なにせ、彼はビールのCMに出てますからね。
その会社はちょっと大人気ないという、批判も出ていますが、一番問題なのは、TVでみのもんたが喋ることを、本気にする人が多いということなのです。彼が「〇〇が健康に良い。」などと発言すると、翌日のスーパーには“TVで評判の〇〇”という、札が立てられます。それで、事実良く売れるんだそうです。
消費者(特に主婦)は、もっと賢くならなければ。

殆どの食品は、人間の健康維持に、何らかの役割を果たしています。
適正量を摂れば有益だし、摂り過ぎれば有害なのです。
塩や砂糖を例にとれば、誰でも分かることですね。
栄養分も、食品から自然に摂取するのが、一番良いに決まってます。

動物には、炭を餌に混ぜて与えることはあります。牛の場合、オナラの量が減るそうです。ニワトリの場合は、炭を食べたニワトリの糞を肥料にした場合、肥料効果が高まるそうです。これらはいずれも、実験または実証データがあるようですから、信用して良いでしょう。
でも人間は、牛やニワトリとは違いますからね。
こんな話は、モー・ケッコウ。

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