心と体

2008/11/28

「みのもんた症候群」の方々に

「みのもんた症候群」という言葉をどこかで聞かれたことがあるでしょう。これはみのもんたが司会を務めていた「午後は○○おもいッきりテレビ」や、現在司会を務める「おもいッきりイイ!!テレビ」などの番組を見た視聴者がその内容を信用して実行し体調を崩して医者にかかる人が増えたため、医療機関の間で生まれ言葉です。
時には救急車で運ばれてくる重症患者もいるそうですから、注意が肝要です。
私は頻繁にスーパーを利用していますが、ある日店頭から特定の商品が消えるという経験があり、確かにこういう人々がいるのは事実でしょう。

当ブログでも過去何回かとりあげてきましたが、TVや新聞などのメディアでは、特に「健康」や「環境」に関しては、ニセ情報が氾濫しています。「血液型」だの「マイナスイオン」だの「水からの伝言」だの、繰り返し科学的根拠がないことを指摘されているにもかかわらず、依然として信じる人がいます。
この辺りは、「振り込め詐欺」の被害と共通性があるのでしょう。
もしかしたら、人間には騙されたいという願望が心の中にあるかも知れません。

「メディア・バイアス」(松永和紀著、光文社親書)には、こうしたニセ情報が繰り返される構図について、興味深い指摘がされています。
先ず、マスコミなどのメディアというのは、視聴率を上げたい、発行部数を稼ぎたいという思惑から、どうしても特異な記事をとりあげるという習性があります。
例えば「ダイエット」ですが、やせるためにはカロリーの摂取を減らすか、運動などでカロリーを沢山消費するか、いずれかの方法しかありません。こんなことは子どもでも分かります。
処が、こうした事実を放送しても誰も視てくれない。それより「〇〇を食べると痩せられる」という番組の方がインパストがあり、視聴率が稼げるのです。
1000人のうち999人が主張することより、一人だけが主張している学説が採りあげられるのは、こうした理由からです。

次に、科学記事を提供するフリーの科学ライターの原稿料というのが、およそ原稿1枚あたり1-3万円だそうです。厳密な記事を書こうとすると多額な調査費用がかかってしまう。その結果書いたものにインパストがなければ、次の原稿依頼が来なくなります。
それに対して、「〇〇が危ない」という原稿を書く場合には大した調査を必要とせず、一方記事にインパクトがあれば次々と原稿依頼がくるという仕組みです。
つまり生活のためには、ヨタ記事を書く科学ライターの方が収入が多いという結果になる。これがもう一つの要因です。
この場合、「XXが危ない」と書くと、後でXXに危険性が無いことが判明した場合、虚偽を書いたことになります。そこでライターは、「A大学のB教授がXXが危ないと言っている。」と書くことになります。これなら後で事実に反していても、責任を問われることがないわけです。

そこで登場するのが、珍説を主張したり、トンデモ理論を発表したりする「科学者」の存在です。
大学教授だのOO博士だのという肩書きで登場して、もっともらしい「学説」を紹介するわけです。
良く観察すると、こうした「学者」は特定の人物であり、あちらの番組こちらの番組に出ては、トンデモ理論を繰り返しているそうですから要注意ですね。
それなら別の科学者が、その誤りを指摘すれば良いのでしょうが、そんな事をしても何の得にもならないし、第一そうした反論をメディアが採りあげてくれない。
もう一つには、あまりに荒唐無稽な理論だと、まともに反論することさえバカバカしいという事情もあるようです。
かくしてメディアの世界では、エセ科学者がノサバルという事態が起こるのです。

勿論、こうしたニセ情報を流して儲けている企業の存在も無視できません。
有名な所では、「バイオ燃料」が地球温暖化防止に寄与すると大宣伝されましたが、結果はどうだったでしょうか。世界的な食糧危機を招く一方、特定の農産物を生産している国や企業を始め、商品先物取引などで多大な利益が得る人たちを生み出してしまいました。
彼らは、時に消費者団体や環境保護のNGOなども利用するので、注意が必要です。

先にあげた書籍「メディア・バイアス」では、ニセ情報を見破るための注意事項がいくつか書かれています。
例えば、
・先ず疑ってみる。
・「〇〇を食べれば」というような単純な情報を排除する。
・「危険」「効く」などの断定的な情報はまず警戒する。
・その情報によって誰が得するかを考える。
・体験談は冷静に判断する。
・その情報がどこから発信されたのか注目する。
・他の情報と比較する。
などなどです。

これらの注意事項は環境や健康情報だけではなく、政治経済を含むあらゆる情報にも適用できそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/11/08

詐欺のキーワード

Falls金属製のブレスレットを身につけると血液がサラサラになるとして、全国で8千人以上に1本数十万円で売りつけ、24億5千万円を稼いでいた男らが詐欺罪で捕まりました。
騙す方も騙すほうなら、騙されるほうも騙されるほうです。
ブレスレットで人間の血液がサラサラになるわけが無い。
血液がドロドロだのサラサラだのというのは、ほんの4年ほど前から急に言われだし、主にTV番組などで宣伝されてきたもので、医学的な根拠もアイマイです。
それと血液がドロドロという事と高脂血症とは無関係だし、血管が詰まりやすいという事とも関係ありません。
この製品に限らず、「血液サラサラ」という表現を見たら、先ず眉にツバをつけてみた方が良いでしょう。

これだけ科学の発達した世の中で、しかも多くの人が高校に進んでいる日本で、こうしたエセ科学の詐欺に引っ掛かるのはどうしてなのでしょうか。
2001年の文科省が行ったある調査では、日本人成人の科学技術への理解度が日欧米17カ国中13番目、科学技術への興味と関心は最下位という結果が出ています。
つまり中途半端な知識はあるが、科学に対する正しい知識を持っている人は少ないということが窺えます。
ここら辺りに、詐欺師が巧みにつけ込む余地があるのでしょう。

最近よく聞く言葉に、「マイナスイオン」というのがあります。この効果をうたっているメーカーのHPを見ても、どうも根拠がよく理解できません。
必ずといってよいほど書かれているのが、滝の近くで測ると「マイナスイオン」が多く、またそういう場所では人間の心が癒されるという説明です。
滝というのは繁華街のど真ん中にあるわけがなく、山間部や川の上流にあります。そした場所で静かに滝の音を聞いていれば、誰でも心が癒されるのは当然ですね。
それと人工的に作り上げた「マイナスイオン」なるものが、人間をリラックスさせるかというのは全く別物です。

「マイナスイオン」というのは定義がはっきりしていなく、どうも負の大気イオンを指すようです。
そうなると、大気汚染物質であるNOxやSOxだって負の大気イオンです。こんなものを発生していたら、大変なことになります。
「マイナスイオン」製品に出会ったら、メーカーの人にどういう物質のイオンなのか訊いてみてください。まず答えは返ってこないでしょう。
傑作だったのは、店頭で「マイナスイオン水」というのを見つけた時、成分分析表を確かめたら、Na+、Ca++、K+、など全て正のイオン(プラスイオン)が表示されていました。実際には「プラスイオン水」だったわけで、明らかな不当表示です。
「マイナスイオン」製品の大半は、こんなものでしょう。
因みに2006年に、東京都はマイナスイオン商品を科学的根拠が薄弱として、業者に対し資料提出要求及び景品表示法を守るよう指導を行っています。

「臭いを分解」「有害物質を分解」というのも要注意です。
実際に試験したら、確かに分解はしてくれるものの、分解されて生成した物質がはるかに人体に有害だったというレポートもあります。

最近、こんな表現を聞かれたことはありませんか。
・アルカリ性食品:健康に良い 酸性食品:身体に悪い
・マイナスイオン:心を癒す プラスイオン:イライラさせる
これらは全て医学的に根拠のないもので、風評に属するものです。
何も効果がなかったというなら未だ幸いで、却って健康を損ねたりしたら大変です。
今から30年ほど前に、「βカロチンががん予防に有効」と宣伝されたことがあります。覚えておられる方もいると思いますが、最近パッタリ聞かなくなりましたね。
実は1980年代に、肺がんリスクの人を対象に投与実験を行ったところ、βカロチンを服用した人の方がガン発生率、死亡率ともに高くなってしまい、実験そのものが中止になったということがありました。

健康に良い、身体に良い、病気に罹らない、回復が早い、心が癒されるなど、オイシイ表現にぶつかったら、先ずなぜそうなるのかを考え、自分で調べてみることが大事でしょう。
くれぐれも、詐欺の謳い文句に引っ掛からないように、注意が肝心です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/02/27

男が襲われる時代に

Chikan内閣府が昨年4月に発表した「男女間における暴力(DV)に関する調査」報告書によれば、女性全体でDVの被害に何度もあったと回答したのは10.6%、一方男性は2.8%なので意外に多いことが分かります。男性で1,2度あったと答えた人は17.4%だそうですから、男の6人に一人は女性から暴力を受けたことになります。
なかには浮気がばれて引っ叩かれたというのも含まれているかも知れませんが、こういうのはDVとは言わない。

“J-CASTニュース”によれば、北海道で女性から男性へのDVの相談件数が、2006年では前年のおよそ5倍に急増したとのこと。
男性用の一時保護対策を検討しているそうですから、話しは穏やかじゃない。
ご同輩の皆さんも、明日は我が身かも知れませんよ。

これは統計があるのかどうか分かりませんが、男性の痴漢被害というのも現実に起きています。
私が直接本人から聞いただけで数名いますので、実際には相当の被害が出ているのでしょう。いずれも、加害者も男です。なかには繰り返し被害にあった男性もおり、ソノ手の男の好みだったりすると、狙われるのでしょうね。
被害を受けた時はすごいショックだそうで、会社を休んでしまった男性もいました。これを聞いて、痴漢被害というは深刻なものだと云う事が理解できました。

女から痴漢行為を受けたという男性もいて、どうせ冗談だと思っていたら、それが違うんですね。
20代の女性本人から、電車の中で男の太股に触ったことがあると、告白されたことがあります。たまたま電車の中で、近くに好みのタイプがいて、ついつい触ってしまったのだそうです。被害者の男は一瞬ビクっとしたけど、文句は言われなかったとか。若くてチャーミングな女性でしたから、あまり腹が立たなかったのでしょうね。
ウラヤマシイ~~。
面白いのはこの女性、自分が痴漢をされた時は、下車してから後を追いかけ、いきなりその男の後頭部をぶん殴ったそうで、やはりヴァイオレンスな女というのもいるんです。

こうなると痴漢を防ぐには、女性専用者だけでは不十分です。
ボクは以前から痴漢専用車を作るのが一番良いと思っています。この車両では免罪として、好きなだけ出来るという車両にするんです。その代わり、他の車両でやった場合は厳罰です。
効果が上がると思うんですがねぇ。

そのうち、女性の男子暴行魔が現れるかも知れませんね。
「えーと、男の人の長い行列が出来てますが、なにかあるんですか?」
「いやね、近頃この辺りに若い女の強姦魔が出るっていうんで、もう大変な人気なんだ。だからこうやって並んで、襲われるのを待ってるんだよ。」
「あなたはまた、随分と前のほうですね。」
「何しろ朝の6時から並んでるんだからね。前から5番目だから、運が良けりゃ被害にあえるんじゃないかと思ってさ。」
「だけど表でこう長時間待たされるんじゃ、ツライでしょう。いっそ順番を書いた券を配っておいて、どこかで休憩してれば、いいんじゃないですか。」
「それは、ナンという券だい?」
「生理券。」

失礼しました!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/01/21

ヤッパリ嘘だった「納豆ダイエット」

Fujitv当ブログで1月23日にエントリーした記事“「健康情報番組」の健康破壊”
(http://home-9.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_bcca.html)で指摘した通り、「納豆ダイエット」はやはり嘘でした。
どんな食品であろうと、食べて痩せるなどということはある筈がない。こんな理屈、子どもでも分かるでしょう。

フジテレビ系の生活情報番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果を紹介した1月7日放送分にデータ捏造(ねつぞう)などの問題が判明し、制作した関西テレビ(大阪市)が20日、発表しました。
主な捏造は、次の通りです。
・ダイエット効果を比較した写真は、別人のものを使用した
・紹介された大学教授のコメントは、実際には無かった
・中世脂肪値の比較では、実際には測定していなかった
・血中イソフラボンの比較データは、架空だった
・血中DHEA(若返りホルモン)の測定データは、架空だった
要するに、番組の頭からシッポまで全てがデッチアゲ、嘘で固めた内容だったということです。
過去にも、TV番組での捏造はありましたが、ここまでヒドイのは前例が無いでしょう。

もっと驚くのは、記者会見での千草宗一郎社長の言で、「チェック体制に若干の不備があった」という発言です。
これだけの嘘で固めた放送をしておきながら、「若干の不備」としか認識しない人物が、放送会社のトップにいることです。
職業倫理などというものは持ち合わせていないんですね、この人は。
そう言われると、じゃあフジや関西TVでは、この程度の捏造は日常的なんですかいと、訊いてみたくなります。
この分では、この局の報道番組なども似たようなんでしょうね。

他局の番組を含めて、こうしたエセ科学をかざした生活情報番組は、眉に唾をつけてみる必要がありそうです。

マスコミの役割の一つは権力へのチェックですが、これからは視聴者や読者がマスコミをチェックする時代になりました。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007/01/13

「健康情報番組」の健康破壊

Aruaru1月10日米国ブッシュ大統領が「イラク新戦略」のTV演説で、「失敗の責任は私にある。」と喋っていたので、「そうだお前だ、お前が悪い、直ぐに辞めろ!」とTVに向かって叫んでしまいました。我ながらハシタナイ。
事前の連絡を受けた日本の安部晋三首相は、ブッシュの提案を支持し激励していますが、一体この男はどんな神経をしているのか、異常としか言いようがないですね。

さて、1月7日放送のフジテレビ系の情報番組「発掘!あるある大事典II」で、納豆がダイエットに効果があると放映されてから、納豆が爆発的に売れて、一部の地域や店頭で品切れ状態がおきています。
ここ東京のスーパーでも、納豆売り場を昨日見た限りでは、いつもの2割程度しか置いてありません。
大手納豆メーカーがお詫びの新聞広告を出すほどだから、余程のことなのでしょう。
以前からこうしたエセ「健康情報番組」や、人気司会者がある特定の食品を推奨すると、急に売れ行きが良くなるという傾向がありましたが、今回は極端に現れたのでしょうか。

納豆は、ミニパックと呼ばれる小さなもので、1パックあたりの総カロリーがおよそ100kcalです。
いつもの食事に納豆を加えれば、ダイエットどころか、それだけカロリー過剰となって太るだけです。
事実、業界関係者からも「納豆だけでダイエットできるわけではないのだが」と、戸惑う声も上がっています。
納豆を摂取する代わりに、他の高カロリー食品を減らせば、ダイエットに効果が上がるでしょう。
こんなことは子供でも分かることで、どうしてこう大のオトナ達が簡単に信じ込んでしまうのか、どうも良く分かりません。

私事で恐縮ですが、10年ほど前に3ヶ月間で体重を68→61kgに落としたことがあります。
方法は簡単で、毎晩の呑んでいた酒を3ヶ月間絶っただけです。
アルコールそのもののと、酒の肴を食べなくなったので、摂取カロリーが減ったためです。
体重をコントロールするのは、カロリーバランスしかありません。

食事中に、この食品にはナンとかいう物質が含まれていて身体に良いなどと、TVの番組で吹き込まれた通りの講釈をする人がいますが、「飯がまずくなるのでやめてくれ」と言いたくなります。
普通の食材・食品は、人間の生命と健康を維持するために有効な成分が必ず含まれており、どんなものでも適量に摂れば身体に良いし、摂りすぎれば健康に悪影響を及ぼします。

今回の納豆騒動で話題の大豆イソフラボンにしても、動物を使って過剰に投与した実験では、卵巣や精巣といった生殖器官に対して有害作用が報告されています。
閉経前の日本人女性の場合、過剰に大豆イソフラボンを摂取すると血中ホルモン値が変動したり、月経周期が延長することなどが報告されています。
今の所、大豆イソフラボンの過剰摂取が、ヒトの胎児や新生児に及ぼす影響は明確には分かっていませんが、用心に越したことはありません。
そのため食品安全委員会では、妊婦や乳幼児、小児などが、特定保健用食品として普段の食事に追加して大豆イソフラボンを摂取することを推奨していません。

塩は人間が生きて行く上で必須の物質ですが、摂り過ぎれば身体を損ねる、簡単な理屈です。
米などの穀類、肉や魚などのたんぱく質、それに野菜類をバランス良く適量に摂取すれば、それで十分です。

小学校の入学アルバムを見ると、当時の子供たちはみんな痩せていました。小学校当時、同級生で太っていた人間を思い出せない、日本人でもかつてはそうだったんです。
海外に行っても貧しい国の人はたいがい痩せています。人間だけではない、牛や山羊や犬のネコも、全てスリムです。
食べなきゃ痩せる、食べ過ぎれば太る、それだけのことです。

TV番組では視聴率稼ぎに、科学的裏づけがないまま、この食品が良い、あの食品が効果があったと毎日のように健康情報を垂れ流してますが、むやみに信用すれば命を縮めたり、健康を害しかねないので、注意が必要でしょう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005/08/06

殺人の動機は「性的快楽」

sm
8月5日自殺サイトで女性を呼び出し殺害したとして、男が殺人と死体遺棄容疑で逮捕されました。容疑者は前上博容(36)で、今年2月2月19日大阪・河内長野市で、レンタカーの中で長元美智子さん(25)の手足を縛った上、口と鼻を押さえて窒息死させ、死体を埋めたものです。
男は「息ができなくて苦しむ様子を見て、性的興奮を覚えた。自殺するつもりは無かった。」と供述しています。更に同様の手口で、21歳の大学生と、14歳の中学生の殺害についても、供述を始めているようです。
この男は、過去中学生などの口をふさいだとして、傷害容疑で3回逮捕され、懲役10ヶ月の実刑判決を受けています。

首を絞めて苦しむ姿を見ると、性的に興奮するというのは、性的嗜好の一種です。そういえば、あの有名な「阿部定」事件は、首を絞められると、性的に興奮するという性癖から起きた事件でした。
今回の事件は殺人ですが、広義の性犯罪とも言えるでしょう。
こうした性的嗜好に起因する事件というのは、犯罪者の矯正が難しく、再犯率も高い、厄介な代物です。

性的嗜好というのは様々ですが、どんなに世間から見てヘンだとしても、犯罪でなければ許されます。
SMクラブで、女王様から鞭で叩かれようと、ピンヒールで顔を踏まれようと、おしっこを飲もうと、それは本人の自由です。オムツをあてて貰うと興奮する男性もいますし、女性を縄で縛らないと興奮しない男もいます。
以前、ある浮世絵師から話を聞いたことがありますが、普通は男女交情の図や、責め絵の注文が多いのだそうですが、客のリクエストの中には、理解に苦しむものがあるそうです。
背景が緑色でないとダメな人、高下駄を履いて唐傘をさした男を描いてないと興奮しない人、とてもヘンですが、でも犯罪ではありません。
性的嗜好というのは実にオクがフカイ、と妙に感心してしまいました。

下着フェチや女装趣味は犯罪ではありませんが、下着を盗めば犯罪ですし、着替えを覗いたり、スカートの下から下着を撮影すれば、犯罪です。露出狂、痴漢行為ももちろん犯罪ですね。
もっと深刻な、小児性愛者というのもあり、子供に対する性犯罪で、いつも問題となるところです。
しかし性的嗜好という観点で見れば、みな紙一重という感じもします。
ここに性的嗜好に起因する犯罪防止の難しさが、あるのだと思います。

こういった人々も、普段はごく普通の社会人なのでしょう。今回のこの前上という男も、会社では仕事熱心だったようで、周囲の人は誰も、彼の性癖に気が付かなかった。
性犯罪の防止には米国のメーガン法など、過去の犯歴と本人の所在を公開する制度がありますが、この事件のケースでは効果が疑わしい。
性犯罪加害者の更生プログラムというのも、度々話題に上りますが、俗にいう精神分析療法やカウンセリングなどは、殆ど効果が無いという調査結果もあるようです。

どのような犯罪でも、受刑者の矯正と再犯防止は、今のところ有効な手立てがありません。
取り敢えずの解決策としては、終身刑の導入も、検討の余地があると思いますが。

| | コメント (4) | トラックバック (6)

2005/06/29

”健康に良い”は、身体に悪い

mino
現役時代に、木炭の用途開発に携わったことがあります。仕事の関係で、炭の愛好家の会合に出席したことがありますが、その内容が実にイヤハヤなのです。
炭を床下に敷く、壁に塗りこむ、風呂に入れる、飲料水容器に入れる、炊飯器に入れる、枕に入れる、シーツに入れる・・・などなど、炭に囲まれた生活を送っている方もいました。
その効用は、先ず病気が治った、健康になった、体調が良い、いい夢をみるようになった(なんという幸せ!)、肌がきれいになったから始まって、果ては、夫婦喧嘩が無くなった、子供の非行が直った。こんな話を、皆さん真面目な顔して、交流し合うわけです。そして、互いに盛り上がっていきます。
こうなると、もう“木炭教”ですね。
もっとも出席者の大半は、炭で何らかの商売をしている方々で、大いにナマグサイ話でもあるわけですが。
同僚の中には、信用してのめりこんでいった人もいましたが、私は完全に引きました。

世の中、ただいま、健康に良い、身体に良い、という製品で溢れていますが、所詮はこの程度の話です。
“健康になります”と言っても、頭痛と痔が同時に治ったら、オカシイでしょう。

先日もある企業が、食べられる炭というのを製品化したとの記事が出ていました。この“ヘルシーチャコール”には、体内の不純物(ダイオキシン、残留農薬、環境ホルモン等)を排出して、ダイエットや美肌効果があります“と、書かれています。
ホンマかいな。
どういう実験をしたのだろう。複数の人間に一定量のダイオキシンを摂取させ、その食用炭とやらを一方の人には与え、もう一方の人には与えない。そうして毎日、それぞれの血液を採取し、ダイオキシン濃度を測定して、効果を確認したんですかね。まあ、やってないだろうな。

話は飛びますが、6月3日TVで司会者のみのもんたが、「皆さん、ビオフェルミンなんてお飲みになっているじゃないですか、胃腸薬。だったらビールを飲んだほうがいい」と口をすべらせ、番組スポンサーの製薬会社が激怒して、スポンサーを降りたという出来事がありました。なにせ、彼はビールのCMに出てますからね。
その会社はちょっと大人気ないという、批判も出ていますが、一番問題なのは、TVでみのもんたが喋ることを、本気にする人が多いということなのです。彼が「〇〇が健康に良い。」などと発言すると、翌日のスーパーには“TVで評判の〇〇”という、札が立てられます。それで、事実良く売れるんだそうです。
消費者(特に主婦)は、もっと賢くならなければ。

殆どの食品は、人間の健康維持に、何らかの役割を果たしています。
適正量を摂れば有益だし、摂り過ぎれば有害なのです。
塩や砂糖を例にとれば、誰でも分かることですね。
栄養分も、食品から自然に摂取するのが、一番良いに決まってます。

動物には、炭を餌に混ぜて与えることはあります。牛の場合、オナラの量が減るそうです。ニワトリの場合は、炭を食べたニワトリの糞を肥料にした場合、肥料効果が高まるそうです。これらはいずれも、実験または実証データがあるようですから、信用して良いでしょう。
でも人間は、牛やニワトリとは違いますからね。
こんな話は、モー・ケッコウ。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2005/05/02

もう一つの「2007年問題」

2007
私のブログは、記事より送られてくるコメントの方が立派な文章が多い、つまり読者の知的レベルが非常に高い証拠で、大変喜ばしいことです。
閑話休題
最近皆さんも2007年問題というのを、耳にされたことがあるでしょう。これは2007年から大量のベテラン社員が定年退職によって労働市場から引退します。戦後間もない第一次ベビーブーム(1947―49年)と云われている「団塊の世代」(世代人口約700万人)の大量退職を前に、その人たちが持っていた技術やノウハウが、うまく後輩に継承されなかった場合、企業活動に様々な支障が出るのです。
しかしここで採りあげるのは、もう一つの2007年問題です。

700万人が定年退職し、企業から家庭に移ります。
ダンナが定年を迎えた奥様同士の会話は、必ず第一声が「困っちゃうのよネエ。」になるようです。何が困っちゃうかというと、定年を迎えたお父さんが家にいるのが、奥様方の最大の悩みの種です。
自分の身の回りのことを、何もしない。奥さんがどこか出掛けようとすると、「どこへ行く? 何しに行く? 誰と会う? いつ帰る? 俺のメシはどうなる?」とばかり、5W1Hの質問を浴びせてきます。今までは自由きままな生活を送ってきたのですから、これがウザイ、ウザイ。
稼いでもこないのに、なに亭主ズラして!と、こうなりますね。
やがて奥さんから、「ねえ、子供たちも大きくなったことだし、いっそのこと、お互い、自由に暮らしましょうよ。」と切り出されます。
2007年から、全国700万世帯、こんな光景が繰り広げられるでしょう。

離婚問題と聞いて、そこのお父さん、思わずギクッとしましたね。実は、政府が出している国民生活白書でも、1章をさいているほどの大きな問題なのです。
白書では結婚を婚姻率、離婚を離婚率として、いずれも人口千人当たりの人数で表しています。
丸い数字でいうと、現在の婚姻率が6に対し離婚率は約2、つまり現在の日本では人口千人当り、1年間に3組が結婚し、1組が離婚しているんですね。先ずこの比率の大きさに、改めて驚きました。

地域別で離婚率が高いのは、一位が沖縄で以下大阪、北海道と続き、西日本地域が多い。やはり女性が強そうな地域が目立ちます。少ないほうは一位が福井、次いで新潟、富山と、こちらは水上勉の世界で、耐えるタイプの女性ガ多いのでしょうか。
離婚は全体として増加していますが、年代別で見ると結婚20年以上の離婚が、特に増えています。年齢では50歳以上というところでしょうから、やっぱり熟年離婚、定年離婚の急増はウワサだけでは無かった。

この年代の男には、他にも大きな問題があります。
先ず自殺ですが、年代別では50代後半が最も多いのです。自殺者数というのは年間約3万人であまり変化が無いのですが、40代後半から50代後半男の自殺は増え続けています。
それから殺人犯ですが、意外ですが若い人の殺人は減っています。若い年齢層の殺人発生率は、世界的に見て日本は突出して低い。ところが40代後半の殺人犯が増えています。
仕事を失い、妻にも去られ、最後は人を殺すか自殺するかという所まで追い込まれている中年男性の実態が、こうして統計に表れています。

そうならないためのアドバイスを一つ。
①家庭に入ったら、亭主ズラをしない。
②男として自立する。つまり自分のことは自分でやる。
③奥さんの行動には、関心は持つが、干渉はしない。

え、そういうお前んとこは大丈夫かって? うちは今でもラブラブですから心配ありません。
本当ですよ。

| | コメント (3) | トラックバック (2)

2005/02/16

血液型

blood血液型のお話しです。
外国ではあまり聞きませんが、日本人は血液型の話が好きですねえ。
性格診断、相性、占いなど色々な分野に顔を出しています。
私の場合35年連れ添った愛妻の血液型を最近知ったくらいの血液型音痴ですが、酒席での話題には加わりますし、飲み屋のオネエサンとの会話では盛り上がることもあります。
”血液型は?”と聞かれると”O型”と答えることにしてます。”ヤッパリね”なんて言われますが、本当はB型なんですから実にイイ加減なものです。
しかし世の中には本気で信じて、結婚相手の選択やら、時には企業の人事まで影響する場合があると聞いてはオダヤカではありません。最近ですと血液型のTV番組によって学校でイジメを受けた子供がいると聞いてはなおさらです。

日本で初めて血液型と性格は関係があるという学説(?)は、大正時代にある心理学者が言い出したことですが、その際は他の研究者からコテンパンに批判され、一時は影をひそめました。ところが昭和40年代になって 能見正比古の“血液型でわかる相性”がベストセラーとなり、再び脚光を浴びたのです。その後も科学的な装いをこらした珍説が次々と披瀝されています。

人間の血液型は数十種類あるらしいのですが、なぜか性格と関連づけられるのは、いつもABO血液型だけです。輸血などで重要なRH型など他の血液型は無視されています。
日本では昔から干支と性格のしばしば関連づけられます。“巳年の女は執念ぶかい。”なんてよく言われますよね。
この他に、出身地別の性格判断なんていうのも良く聞きます。“薩摩男は、”とか“上州の女は、”とかその手の類です。
血液型ではあっさりしていて、干支では執念深く、出身地から見れば思いやりがある人は一体どういう性格になるんでしょうか。もう多重人格になるしかありません。

若い女の子同士がA型だ、O型だと話している分には良いのですが、いい年したオッサン同士が“あいつはAB型だから、”なんて喋ってるのは、どうもミットモナイですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)