フォト
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

2024/07/17

人工透析は「無限地獄」だ

人工透析の実情を紹介しようと思う。
1透析は通常週に3回(月水金or火木土)
2透析にかかる時間は通常4時間程度
3通院の送迎時間や準備時間を含めるとおよそ6時間を要す
4透析中は片手は注射針(通常の注射針に比べ太い)が2本刺さっているから固定状態
5一定時間毎に血圧を測定
6注射針の痛みや、医師や看護師が巡回して声をかけてくるので眠れない(個人差あり)
7透析が始まると残っていた腎臓機能が失われる 
8定期的に血液、レントゲン、尿検査、心電図、CT検査を行う
9検査結果により薬が処方され渡される

以上の様に人工透析は他の加療や施術と異なり、病気の回復は望めず、現状を維持するだけ。
人工透析は義務となり、患者の都合で中止できない。
各種検査は(本人の意志とは無関係に)自動的に行われ、結果は薬の処方となってフィードバックされる。
つまり患者は死ぬまで透析に依存せざるを得ない。
人工透析が「無限地獄」であることがお分かりでしょう。
そこに至らぬよう、腎臓病の悪化には十分に注意して下さい。

2023/02/23

やはり看護師は女性がよろしいようで、と迷惑患者のこと

肺炎で2週間ほど入院していました。前日の検査では全く異常がなかったのに、翌日は即入院になるほど一日で悪化してしまいました。肺炎は恐いですね、特に高齢者は。
いつもの事ですが、今回も看護師さんたちに世話になりました。患者に寄り添った親切な看護にはいつも頭が下がります。
最近は看護師にも男性が目立つようになりました。
こんな事いうとお叱りを受けるかも知れませんが、患者の立場からやはり看護師は女性がよろしいようで。
患者が女性の場合、おむつ交換や着替え、入浴などで男性看護師が忌避されると聞きました。例えば、おむつ交換で患者が男性であっても、女性看護師には何の違和感もないのです。着替えや入浴もまた然り。むしろ男性看護師の場合の方が同性であっても抵抗感が強いのです。
この他にも、看護師は患者に対してタメ口でしゃべることがありますが、これが男性看護師だ抵抗感があるのです。
これらは馴れの問題もあるでしょうから、男性看護師の数が増えれば解消されていくのかも知れませんが。
閑話休題。
看護師の仕事ぶりを見ていると、本来の医療行為から外れた作業が少なくないと思いました。
主に年配の患者の中に我がままを言う人がいて、それへの対応に忙殺されている姿が見受けられます。
一番多いのは患者から買い物を頼まれるケースです。寝たきりや歩行が不自由の人の場合はやむを得ないのかも知れませんが、それも売店であれ買ってきてくれとか、自販機で飲み物を買ってきてくれとか、TVをみるのでTVカードを買ってきてくれとか、次々と看護師に依頼するのです。
看護師は、先ず患者の貴重品入れから本人に断って現金を抜き出し、買い物をしてから釣り銭を患者の貴重品入れに戻すのですが、この一連の行動には結構時間がかかっています。
患者によってはかなり頻繁に頼む人がいて、無神経だなと思います。
あと、緊急の場合はベッドにナースコールが備えてあり、そのボタンを押すと看護師が患者の所へ来ることになっています。
これも患者によっては、買い物を頼むのにボタンを押したり、緊急性が無いのにやたらボタンを押す人がいて、その度に看護師が振り回されます。
看護師の人たちは確かに忙しいのですが、こうした医療行為以外の作業に余計な時間を取られているなと思います。
こうした我がままな患者というのは、例外なく年配の人です。
どうも彼らは、看護師というのは患者の身の回りの世話をする人間と思っているのでは。
以前の事ですが、「看護師なんてのは、患者の言う通りにしてればいいんだ」と言い放った年配者がいましたが、そんな感覚でいるのでしょう。
今回も大声で騒ぐ患者いましたし、看護師さんは大変です。

 

2022/11/21

医療関係者と救急隊員の皆さんに感謝!感謝!

11月9日の夕方に経験したことが無いような激しい腹痛に襲われ、文字通り七転八倒した。家族が見かねて119番し、20分ほどして救急車が到着して車内に収容。
そこから受け入れてくれる医療機関を探していたがどこからも断られ、およそ1時間してようやく一度は断られたかかりつけのA病院が受け容れてくれた。
A病院での検査結果は、S字結腸のねじれによる腸管の閉塞と診断され、直ちに内視鏡(大腸カメラ)による処置が必要となった。
ところがその時点で午後10時を過ぎていて、深夜に処置が出来る医療機関は極めて限られている。
A病院では各地の医療機関の片端から連絡し、1時間ほどしてB病院が受け容れ可能との回答を得た。
A病院からの要請で救急車でB病院に搬送されることになり、高速を使って約40分かけてB病院に到着。時刻は午後11時を過ぎていたが既に体制は整っており、直ちに施術が行われた。
この日は緊急対応ということで腸満の解消にとどめたが、それでも腹痛はウソの様に解消した。
ただB病院では入院が出来ないため、今度はB病院の要請で救急車で元のA病院に搬送。既に時刻は午前2時近かったがそこから入院となった。
10日の夕方に再び内視鏡による施術が行われ、S字結腸のねじれの修正と腸内洗浄が行われ、腸の閉塞状態が解消された。
そのまま入院加療となり、経過が良好ということで17日に退院となった。
9日は重篤状態だったとのことで、AB二つの病院の連携と、迅速な救急搬送が無ければ危険な状態だった。
今回対応して頂いた医療関係者と救急隊員の皆さんには感謝!感謝!だ。
Aー城南福祉医療協会大田病院
Bー東京都北医療センター

2022/02/02

不可思議な東京都の「重症者データ」

コロナ感染者数の発表で、東京都の「重症者数」が異常に少ないことに、いつも疑問に思っていた。
国による重症者の基準が、患者が「ECMO(エクモ、患者が)を使っているか」、「ICU(集中治療室)で治療しているか」とされている。
それに対して東京都の基準は、「人口呼吸器か、ECMOを使っている」となっていて、ICUで治療していても重症者としてはみなされない。
この結果、2月1日での東京都の重症者数は29人だが国の基準なら546人に達しており、大きな差異が生まれている。
重症者数は、「まん延防止」や「緊急事態」発出の重要な判断基準となるもので、東京都だけが勝手に基準を決めていいものだろうか。
また、特定の自治体だけが独自の基準を設ければ、全国の統計データが狂ってしまう。
こういう状態を、なぜ専門家たちは放置しているのだろうか、大いに疑問だ。

2021/09/14

コロナ患者の自宅療養と「ハッピー・ハイポキシア」

6月、愛知県で追突事故後に男性が死亡。運ばれた病院で新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。治療にあたった医師は、この男性が「自覚のない低酸素状態」で運転していた可能性があると指摘しています。
交通事故の後に死亡した男性。実は新型コロナの重症者だったことが分かりました。
愛知県東海市の県道。6月30日午前7時ごろ、信号待ちの乗用車に軽自動車がゆっくりと接近。すると、そのままコツンと追突します。
追突された車の男性が軽自動車を見ると、運転席で男性が突っ伏していました。
男性は50代。救急隊が駆け付けると、すでに心肺停止の状態。
搬送された病院で死亡が確認されました。死因を調べるためにCT検査をすると、治療にあたった医師も驚く症状が…。
治療にあたった医師:「正常な肺の部分は一切残っていない、ひどい肺炎があって、コロナ肺炎による低酸素血症が死因」
男性は亡くなった後の検査で新型コロナの陽性と判明。
肺炎が重症化し、低酸素の状態にもかかわらず、自ら運転していたことになります。
治療にあたった医師:「もう本当に死ぬ直前の酸素が足りない状況でも車が運転できてしまう。まさにハッピー・ハイポキシアという状態」
「ハッピー・ハイポキシア」とは「自覚症状が乏しい低酸素症」のことだといいます。
(中略)
埼玉医科大学総合医療センター・岡秀昭教授:「自覚症状としての息苦しさを一切、訴えない人をよく目にする。あまり重症そうではないという見た目で惑わされてはいけない」
埼玉医科大学総合医療センターのコロナ病棟では「自覚のない低酸素症」と思われる重症患者が救急搬送されてくることも多いといいます。
(中略)
今回、愛知県で治療にあたった医師は、「コロナによる在宅孤独死がたまたま運転する車の中で起こったと。こんな悲しい現実があることを世間の人たちにも知ってほしい」と語っています。
(以上、「テレ朝news」2021/9/6 より)

上記の記事のドライバーは、仕事に出るため自分で軽自動車を運転して家を出て、その運転中に「容態急変」し、信号待ちしている間に心肺停止。この様に症状が激変するのが、新型コロナ感染者の特徴だ。
いま、新型コロナ感染者のうち、重症化リスクの無い人には「自宅療養」が基本とされているが、これは「伝染病には隔離」という原則に反するものだ。感染経路の多くが「家庭内感染」という調査結果が出ているが、当たり前なのだ。
自宅療養だと、外出を完全に禁止することは困難だ。外に出た患者からの感染リスクもある。
加えて、コロナ患者特有の「ハッピー・ハイポキシア」により、本人が自覚せぬまま急速に容態が悪化し、自宅で必要な手当てを受けられぬまま亡くなるケースも増えている。7月だけで31人の人が自宅で亡くなっている。
前回の記事で、政府の「自宅療養」を基本という方針に意を唱えたのは、自民党内で塩崎泰久議員だけだったと紹介した。
して見ると、いま総裁選に立候補している人たちは、みな政府方針を受け容れていたことになる。
政府にとって最も重要な責務は、国民の生命と安全を守ることだ。総裁選では各候補が安全保障について敵基地先制攻撃など威勢のいい政策を語っているが、コロナ患者の自宅療養のような「いま、そこにある危機」をどうやって回避するかについて、あまり議論されていない様だ。これでは国民の負託に応えられない。

2021/08/20

TV視聴率が上がればコロナ感染が減るって?

8月19日参院内閣委員会の閉会中審査で、丸川珠代五輪担当相は「五輪は感染拡大の原因ではない、と断言されている根拠」を問われ、「オリンピックの開会式は56・4%、閉会式が46・7%と、期間中も高い視聴率を記録」と、なぜかテレビ視聴率を読み上げ、野党席から抗議の声が上がった。
また、東京都の小池百合子知事は、五輪のコロナ感染への影響を問われ、「テレワークなどの推進もあり、ステイホームで応援していただき、視聴率も上がった」と主張していた。
丸川と小池の主張に共通しているのは、TV観戦さえしていれば、コロナの感染拡大はあり得ないというものだ。
落語家なら、ここは「冗談言っちゃいけねえ」とサゲて高座を下りるところだ。
それなら、五輪開催を機にコロナ感染が爆発的に増加しているのを、どう説明するつもりだろうか。
さらに小池都知事は8月13日、競技場の周辺や沿道に多くの人が集まり応援する姿が見られたとの指摘に対して、「印象論でおっしゃっている。エピソード(出来事)ベースではなく、エビデンス(証拠)ベースで語ることが重要だ」と語った。
しかし小池が、TV視聴率ーコロナ感染の関係を「エビデンス」で証明したことは一度もない。小池の主張こそ「印象論」そのものだ。
小池知事は8月19日に、東京パラリンピックにおける児童や生徒らの観戦について「希望されるお子さんが、実際にパラリンピアンの努力や姿をみることは、やはり教育的な価値は高いと思う」と述べ、実施する意向を改めて強調した。この問題は、8月18日に行われた都教育委員会で委員全員が実施に反対したにも拘わらず、自説を曲げない。修学旅行はNOだが、パラ観戦はYESなのだ。
私が中学生の時に、戦後初めて日本で開催されるアジア大会が開かれた。私たち中学生は社会見学として旧国立競技場に集合、観戦させられた。当初は期待もあったが、競技場の中では様々なトラック競技やフィールド競技が行われていたが、米粒ほどの人が動いているのが見えるだけで、今なんの競技が行われているのか、どんな選手が出場しているのか、さっぱり分からぬまま終わってしまった。生徒たちは退屈して歩き回り、そのうち女性モデルの撮影しているのを誰か見つけた。モデルが客席の一番奥に立っているものだから、スカートの下から下着が見えるというので、我々悪童たちは代わる代わる見学に行ったものだ。アジア大会の思い出は、それだけ。その経験からすると、あまり「教育的な価値」は期待できない。今なら大型スクリーンなどで競技の模様が写されるかも知れないが、それじゃ家でTVを観るのと変わりない。第一、小池はTV観戦によりコロナ感染が抑えられていると言ってるじゃないの。

2021/08/04

「自宅療養」ではなく「自宅放置」だろう

政府は新型コロナ感染者のうち、重症化リスクの少ない中等症患者は自宅療養にするという方針を決定した。これまで中等症以上の患者は原則入院だったから、大きな政策転換だ。該当するのは「中等症1」の患者で、臨床状態が呼吸困難で肺炎の所見があるという人が対象になる見通しだ。
私が昨年、肺炎で入院したが、やはり呼吸困難で相当に苦しい思いをした。あの状態を自宅で続けると考えたらゾッとする。患者の心理としては、重症化に怯え、死の恐怖と向きあうことになる。
それでも通院や往診などで治療を受けられるなら未だいいが、そうした体制も取られない。実態は「自宅療養」ならぬ「自宅放置」だ。
政府が、ワクチン接種が進んだので感染や重症化が減るという勝手な妄想が招いた結果だ。
もう一つ、各自治体が発表している新型コロナ患者「確保病床数」が、不正確ではないだろうか。例えば東京都の場合、「確保病床使用率」は50%台であり、数値からすれば未だ余裕がありそうに見える。しかし各医療機関から寄せられている意見としては、「ベッドは空きがあるが、医師や看護師が足りなくて、新たな入院は受け容れられない」という声が多い。大事なのは「ベッド数」ではなく、医療体制を含めた「入院患者の受け入れ可能数」だ。
政府も厚労省も、恐らく数字だけ見て判断しているだろう。そうすると実態から乖離したものになり、楽観的な見方に結び付いた可能性がある。
各自治体は早急に「確保病床数」を「入院受け入れ可能数」に改めるべきだ。

2021/08/03

五輪の後に来る「変異株見本市」

いま行わている東京五輪では、入国したワクチン接種済みの選手や大会関係者の感染発覚が相次いでいる。こうした感染者から持ち込まれたものは、ワクチンによる免疫を回避したウイルスということになる。こうした「ワクチン抵抗株」の流入は、とりわけワクチン接種の遅れている日本にとって脅威となりうる。
7月前半の調査結果によれば、日本の新型コロナウイルスは、アルファ株(英国型)29%で、デルタ株(インド型)64%となっている。WHOが「懸念される変異株(VOC)」として4種類をあげているが、ベータ株(南ア株)とガンマ株(ブラジル株)の二つは日本では流行していない。これは南米やアフリカとの人的交流が少ないことが幸いしたが、五輪ではこれらの地域からも選手が来ている。
二つの株が警戒されるのは、ベータ株の場合は「免疫回避変異」によりワクチンの効果が減衰してしまう。ガンマ株の場合は、変異によって感染力が約5割増強されるという。
この他、いまペルーで流行しているラムダ株がある。5月後半にはペルーの新規感染の97%がラムダ株だった。チリやアルゼンチンといった周辺国にも感染が拡がりつつある。ラムダ株の遺伝子配列が公開されて、10ヶ所以上の変異が確認されている。基礎的検討によれば、この変異によってワクチンの効果は5分の1程度まで低下することが分かった。チリではコロナ感染による死者数が人口100万人あたり5921人で、世界最高だ。
他にもアメリカのニューヨーク株が確認されており、中国の武漢の研究チームも新たな変異株を報告している。
感染拡大で一定の確率で変異は起こり、環境に適した変異が生じると、その変異株は急速に拡大する。
新型コロナウイルスに対する治療薬として「抗体カクテル療法」が注目されていて、厚労省が特例承認した。海外での臨床試験では、入院や死亡のリスクが7割減らしているという。処が、オランダとデンマークでミンクからヒトに感染した変異株は、この治療薬に高度の耐性を示していて、治療薬の効果を無力化しかねない。
東京五輪の危険性は、世界の変異株を一堂に合わせてさらに増強させかねないことだ。
異なるウイルスが混ざり合って、新たな「日本型変異」が起きてもおかしくない。
私たちは、五輪の後は「変異株の見本市」というリスクを覚悟せばななるまい。
(月刊誌「選択」8月号の記事を参考にした)

2021/07/30

医療従事者の声を聞こう

新型コロナ感染者の急拡大が続くなかで、コロナ患者を受け入れている医療機関の医師たちはどう感じているか。

【東京医科歯科大学付属病院病院長補佐の植木穣医師】
「日曜、月曜日は感染者数が少ない傾向にありましたが、25日と26日は曜日として最多でした。連休中で検査数が少ないにもかかわらず、大きな数字が出てしまったので、連休が明けて、検査数が増えれば数字がさらに上がることが想像できました。ただ、火曜日(27日)に3000人近くまで上る増加速度には驚きました。4連休で人流が減らなかった影響は、来週(8月2日)以降に跳ね返ってくるかと思います」
中等症から重症の患者を受け入れる同病院では、27日夜の時点で、重症8床のうち4床、中等症25床のうち21床が埋まっている状態だという。
「7月中旬から常に中等症患者が20人以上います。日によっては、4人が入院して4人が退院していくという、入れ替わりの激しい状況が続いています。重症病床は残り4床ですが、日によっては4人以上の重症化リスクのある患者の受け入れ依頼があり、受け入れを断念せざるを得ない状況にすでに直面しています。もう現場はひっ迫してきています」
「現状では通常診療に影響は出ていない」と言うが、第3波のときのように重症者が増えて集中治療室を増床しなければならない状況になるのであれば、「通常診療の一部を制限して対応を強化する必要に迫られる可能性がある」と危惧している。

【埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科の岡秀昭医師】
「当病院では、先週までに入院した12人のうち10人がデルタ株でした。現在、21人が入院しており、先週末から調べればデルタ株しか出ません。置き換わったと判断し、調べる手間を省くことにしたほどです。アルファ株は置き換わるのに1カ月かかりましたが、デルタ株は2週間ほどでした」
「重症者の病床がここ数日で埋まってしまいました。『重症』の前段階である『中等症2』の患者が40、50代に増えています。『中等症2』は酸素吸入が必要で、数日のうちに『重症』になってしまうような予断を許さない状態です。政治家は『重症者は増えていない』から大丈夫だろうと解釈をされているようですが、感染者の母数は増えているのだから、これから重症者も増えていくことが容易に想像できます」
「40、50代のワクチン接種はまだ中途半端。それに、この年代にも高血圧や糖尿病などの基礎疾患を持つ人は少なくありません。第3波のときには、80代、90代の方が重症化してトリアージの話が出ましたが、40、50代の患者へ延命治療の意思確認をするのは愚問ですよ。これからは、重症化してもろなし、入院すらできずに在宅待機のまま亡くなるケースが40代、50代に出てくる可能性もあると思います」
「埼玉県に限らず、首都圏への緊急事態宣言は後手になってしまった。これまでにも波を経験し、疫学の専門家が予測を出して警告しているのもかかわらず、感染状況が悪化してから対策を強化するのでは遅い。選手は悪くありませんが、東京五輪のお祭りムードにより、感染状況の危機感が消し去られてしまうのは困ります」
(以上、AERA dot.)

上記の様に、第5波では40、50代の患者が増えていて、この年代は働き盛りの人なので、入院させてからトリアージ(患者の重症度に基づいて、医療・治療の優先度を決定して選別を行うこと)を行うことが困難になる。そうすると医療機関としては、患者の受け入れそのものを躊躇せざるを得なくなる。
また、コロナ患者を優先するために、他の診療に影響が出る。その結果、他の病気に罹った人で助かる命が救えないことも起きる。
政府も自治体も、こうした切実な声に耳を傾けるべきだ。

2021/07/28

コロナ感染拡大に危機感がない政府と東京都

東京都の新型コロナ感染者が28日には3177人と3000人の大台を突破した。神奈川など隣接県の感染も増加の一途を辿っている。
27日に菅首相は、なんの根拠も示さず「人流は減っている」などと呑気な発言をしていた。東京都に至っては、都の吉村憲彦福祉保健局長が報道各社に対し「いたずらに不安をあおることはしていただきたくない」と要望した。こんな姿勢では、都民に自粛を呼びかけても通じない。
五輪大会関連の陽性者は今月1日以降、160人となっているにも拘わらず、小池都知事は「オリンピックも、非常に各競技で、日本人の選手もすばらしい成績を収めて、お家で応援していただいているかと思います」とした上で、組織委員会が発表する感染者数について「足し上げて毎日報道されるのはどういう意味があるのかなあ、とちょっと思っています」と語った。
感染拡大を気にするより、報道を心配しているのだ。
このままいけば、オーバーシュート(感染爆発)に行きかねないというのに、政府も東京都も全く危機意識がない。

より以前の記事一覧