不登校と子どもの居場所
不登校の小中学生が29万人に達したと報じられている。前年から2割と大幅に増えている。
原因としては色々考えられるが、大きな要因として不登校になっても子どもたちに居場所があるからではなかろうか.
私が小学生の頃は不登校はゼロだった。理由は給食があったからで、学校行けば食事いありつけた。その代わり大雨の日は休む子がいた。傘がないからだ。
中学は1クラス60人で9クラス、学年で540人だったが、記憶では不登校はいなかったと思う。
どの子も学校を休むと、家に居場所がなかった。自分の部屋を持ってる子などほとんどいず、身の置きどころがなかった。
私は喘息の持病があり、特中学1年の時に症状がひどく、50日近く学校を休んだ。そうなると授業に出てもチンプンカンプンで友人も出来ず、学校に行きたくないと度々思った。特にテストの時が苦痛だった。
もし自宅に自室があればあのまま不登校になっていただろう。幸い居場所がなかったから病気が治れば学校に行くしかない。
2年生の頃は一転して皆勤賞もので、成績も上がったし友人もできた。自信がついて生徒会の役員もやった。
その後の人生を振り返って、あの時不登校にならずに済んだのが正解だったと思う。
娘が小学低学年の時に不登校になりかけたが、自分の経験から学校に行くよう強く勧めた。
いま、不登校の子どもたちに居場所を提供する動きが拡がっているようだが、その子たちの将来のためには正解かどうか分からない。
親も教育者も、子どもたちが学校に行けるよう最大限の努力が必要だと思うのだが。
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