【こんなモノいらない】学校の夏休み
間もなく学校の夏休みが終わり、ホッとしている親御さんも多いと思う。なにしろ、何もすることがなく日長一日家でゴロゴロしている子供たちの存在は、本当に扱いに困るだろう。
以前から疑問に思っているが、学校の―ここでは義務教育である小中学校のことなのだが―夏休みって必要なのだろうか。どういう教育的効果を狙っているのだろうか、どうも良く分からない。
学期と学期の間を一定期間休ませるというなら、春休みや冬休みと同様せいぜい2週間程度あれば十分だ。夏休みも同じ趣旨で2週間程度の休みであれば納得がいく。問題はなぜ夏休みだけが40日間(地域により異なるが)必要なのかという点だ。
私が子どもの頃は、夏は暑くて勉強にならないので学校を休みにすると説明された記憶がある。しかし今はエアコンが普及し、夏場でも快適に授業が受けられる環境になった。
子どもたちがアウトドアで思いっきり遊ぶために、夏休みは必要だという意見もあるだろう。では現実はどうだろうか。夏場、日中に屋外で遊んでいる子どもが、どの位いるだろうか。
外は暑いし紫外線が強いし、家の中はクーラーがあって涼しいし、TVやゲームなど家庭内で遊ぶツールは豊富だしと、結局大半の子どもは家にいることになる。
家から出るときは、学校のプールか熟に行く位だ。それなら何も学校を休みにする必要はない。
もっと不思議なのは、宿題というヤツだ、学校は休みにするが、家では勉強しろというのは、どう考えてもおかしい。サラリーマンに例えれば、会社は休みだが仕事は自宅でしろということになる。これは休みとは言わない。
結局、学校も夏休みという制度は後ろめたいのだろう。だからエクスキューズとして格好をつけるために宿題を出す。それならいっそ授業にした方が良い。
親と一緒に過ごせるからという狙いもあったのだろうが、これも現実とは合わない、日本の多くの家庭では、子どもが就学すると、母親がパートなどで仕事に出るケースが多い。そういう共働きの家庭では、日中子どもだけが家にいることになる。
夏は2~3週間、家族でリゾート地に行きノンビリ過ごす、そんな家庭は日本では極めて稀なのだ。
「小人閑居して不善をなす」の例えあり。人間、暇になるとロクなことをしない。小学校上級や中学生で非行に走るのは、夏休みがきっかけとなる例が多い。
進学や進級で、ようやく学校生活に馴れた頃に、いきなり長期の休みに入る。どうしても生活のリズムが狂ってくる。朝寝坊と夜更かしのクセがつき、学校や親の目が行き届かない。条件が揃うのだ。
統計データがないのではっきりとはしないが、夏休みが不登校や引きこもりの引き金になるケースも多いと推定される。
それでも一定期間、子どもが学校を離れて行動するチャンスは必要だろう。親と一緒に旅行に出たり、部活や対外試合で授業に出られないこともあるだろう。
クラブ活動などは教育の一環だから、授業の一部として見做せば良いことだ。そんな意欲的な生徒なら、授業の遅れなど直ぐに追いつく。
仕事や勤務形態の多様化により、お盆や年末年始GWなどの時期に、まとまった休みを取れない親も多い。シーズンを外して子どもと一緒に帰郷したり旅行したりするケースでは、保護者の申請により生徒が学校を休めるという制度(年間定められた日数の範囲で休める)を作れば良い。
遊びは遊び、勉強は勉強、要はケジメのついた学校生活が送れるよう、知恵を出したらどうだろうか。
小中学校の夏休み制度の見直し、文科省でも検討する価値があると思われるが。
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